「愛は盲目。本当にその通り」真実は顔写真と生まれ年だけ ロマンス詐欺 被害女性が語る手口
男はがんを患って入院しているなど、金がすぐに引き出せない状況を伝えてきたと言います。 女性は親族や友人、消費者金融にまで借金をし男に送金をしていました。 ロマンス詐欺の被害者: 「こんな病気になってなかったら今頃結婚してたよねとか、出かけたりいろんな思い出作ったりとか、したいこといっぱいあったんだよね という話はありました」 甘い言葉と金の要求のアメとムチ…。 女性が、会う約束や振り込んだ金の返済日を決めても、その日が近づくと連絡がとれなくなる状況が繰り返されました…。 そしてほころびに気づきます。 ロマンス詐欺の被害者: 「ふと彼からもらった写真をネット検索かけたんですよ」 「俺の部屋こんな感じ、これ俺のペット、という写真とか送ってきてくれたんですね。それが(ネットの)拾い画像だったことがわかって、その時に、私こんな初期に嘘つかれていたのっていうところから疑問がはじまって…」 女性は決断をしました。 ロマンス詐欺の被害者: 「ほんとうに夜、突発的に警察行こうと思って、警察に行って相談させてもらって」 女性は警察に相談し、男は詐欺の疑いで逮捕されました。 ロマンス詐欺の被害者: 「逮捕された時です。まだ信じている部分もあったりしたので、本当にその時ですね。終わったな、もういいやってなったのは…」 女性が男と初めて会ったのは法廷…。 傍聴人と被告という立場でした。 真実だったのは、送られてきた顔写真と生年月日の西暦のみ。他は全て嘘でした。 ロマンス詐欺の被害者: 「電話とかライン上では本当にそう見えたんです。この人はちゃんと芯があってとか、口調だったりとか、電話の話している感じとかでも、そういう印象の方が強かったので信じちゃいましたね」 男は三重県に住む妻と子どもがいる48歳で、今月、甲府地裁都留支部で詐欺の罪で有罪判決が言い渡されました。 判決を傍聴していた女性…。 事件を振り返りロマンス詐欺の注意点を語りました。 ロマンス詐欺の被害者: 「愛は盲目だと言うじゃないですか。本当にその通りで、好きとか相手のことが必要という気持ちが優先してしまう」 「ちゃんと会って、自分の中で納得する。ラインだけとかメールだけとか、電話だけとか、人物像が特定できないところでは何もしない方がいいと思います」
SNS型ロマンス詐欺の県内の被害は先月までに17件で、去年の同じ時期の4倍以上になっています。 県警は、会ったことがない相手からお金の話が出たら詐欺を疑い、周りの人や警察に相談して欲しいとしています。
テレビ山梨