孫のお小遣いやプレゼントで年間10万円は使っています。生活に余裕があるわけではないので費用を削減したいのですが、ケチだと思われたくもありません。孫への上手なお金の使い方はありませんか?
少しずつ教育費を貯めて援助する方法もある
レジャーやお年玉に数万円ずつ長期間お金を使うより、少しずつ貯めてまとまった額を「教育費」として援助する方法もあります。孫が成長するほど、教育費がかかってきます。共働きをしていても、教育費の捻出が大変な家庭も珍しくありません。 高校や大学の入学金や学費の一部、塾の費用などを援助してあげれば、プレゼントをあげたり一緒に旅行をしたりするより有意義なケースもあるでしょう。 なお、教育費を渡す際には贈与税などに注意しなければなりませんが、令和8年3月31日までは教育資金の贈与税の非課税制度など、祖父母が孫にまとまった額を「教育費」として渡しやすい制度も整っています。 ■学資保険やNISAで積み立てておく方法もある 学資保険は、通常の定期預金の利息よりも解約返戻金が多く戻る商品も多いので、こちらで少しずつ保険料を支払って、入学・進学のまとまったお金が必要となるタイミングで渡してもよいでしょう。ただし、学資保険で受け取る教育資金や満期保険金は税金がかかるので、契約前にしっかり確認することをおすすめします。 また、自分名義でNISA口座を開いて投資をしていく方法もあります。NISAを利用すれば利益に対して一定額が非課税となるため、通常の投資よりも節税になります。
孫に使うお金は予算を考えて計画的に行おう
近年は物価高の影響もあり、生活に余裕がない高齢者も珍しくありません。孫と会うたびに数千円のお小遣いをあげるより、予算を決めて積み立てをして孫の将来に備えるなど、計画を立てて援助するほうが有効な場合もあります。 必要ならば子ども世帯と話し合い、どのような援助が最も効果的か希望を尋ねましょう。そうすれば、お互いに気持ちよくお付き合いも続けられます。 出典 ソニー生命保険株式会社 シニアの生活意識調査2024 国税庁 祖父母などから教育資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税制度のあらまし 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部