U-15日本代表候補合宿は最終日も3チームで激しいバトル、参加42名が3日間で新たな刺激
U-15日本代表候補は福島・Jヴィレッジ合宿最終日の4日、チーム青、チーム緑、チーム白の3チームに分かれてリーグ戦(1試合25分×3本)を行い、3日間の活動を打ち上げた。 【写真】ジダンとフィーゴに“削られる”日本人に再脚光「すげえ構図」「2人がかりで止めようとしてる」 チーム白対チーム青は1-1で引き分け。チーム白はGK佐々木翔大(秋田U-15)、右SB中村孝成(バディーJY横浜)、CB石原拍(愛媛FC U-18)、CB森明陽磨(青森山田中)、左SB松坂碧生(浦和JY)、松崎陽向(鳥栖U-15)と梶山蓮翔(FC東京U-15むさし)のダブルボランチ、右SH松永翔(横浜FM JY)、左SH田中優成(市立船橋高)、そしてFW立野京弥(FC LAVIDA)と八色隼人(名古屋U-15)が先発。左SB津田颯太(C大阪西U-15)とMF宮崎叶(ソレッソ熊本)が交代出場した。 対するチーム青はGK門倉遥夢(FC LAVIDA)、右SB草野陸(横浜FM JY)、CB西翔生(C大阪U-15)、CB笠原慶多(FC LAVIDA)、左SB井芹響輔(大宮U15)、仙波隼太郎(愛媛FC U-15)と大野田和希(松本U-15)のダブルボランチ、右SH尾家英元(東京V JY)、左SH岡崎葵(C大阪 西U-15)、前線に木村風斗(川崎F U-15生田)と平井一輝(熊本JY)が構えた。 3分、チーム白が先制。中央から仕掛けた立野が右足シュートを左隅へ沈めた。対するチーム青は右サイドでのインターセプトからFW平井が左足シュートを放つが、これはチーム白のGK佐々木が反応。チーム青は7分にも左SH岡崎が奪い返しからマイナスのラストパスを通し、木村が右足を振り抜くがこれもGK佐々木に阻まれた。 チーム白は松崎の右足ミドルや立野の力強いボールキープなどで追加点を狙うが、チーム青は右SH尾家の縦へのドリブルなどで押し返すと11分に同点ゴール。右中間でパスを受けた平井が対角の右足シュートを左隅に決めた。 追いついたチーム青が主導権を握り、15分には攻守で効いていた大野田のドリブル、ラストパスから木村がクロスバー直撃の左足シュート。チーム白も八色が左中間を縦へ切れ込み、右SB中村が攻め上がるなど勝ち越し点を狙う。だが、チーム青は右SB草野や左SB井芹が粘り強い守りを続ける。また、GK門倉のコーチングを含めて決定打を打たせない。 そして、西や笠原を起点とした攻撃から仙波や大野田が繋ぎ、この日キレのある動きを続けていた木村の中央突破からゴール前へ。的確な守備対応を見せるCB森明や左SB津田のカバーリングに阻まれるシーンもあったが、21分には尾家が左足を振り抜き、直後にも活動量豊富な岡崎の右足シュートが枠を捉えた。だが、GK佐々木の壁を破ることはできず。チーム白も梶山のDF背後を狙ったパスなどから勝利を目指すも、相手GK門倉に対応されるなど2点目を奪えなかった。 続く、チーム白対チーム緑は0-0。チーム白はGK長井京志郎(熊本JY、右SB中村、CB石原、CB松坂、左SB津田、宮崎と梶山のダブルボランチ、右SH松永、左SH八色、トップ下に田中が入り、1トップを立野が務めた。そして、CB森明とMF松崎が交代出場。対するチーム緑はGK枝川航大(ソレッソ熊本)、右SB松本空(C大阪U-15)、CB石村琢人(FC東京U-15むさし)、CB奥村翔(柏U-15)、左SB瀬戸駿(浦和JY)、中盤中央に大石櫂(浜松開誠館高)と藤本祥輝(G大阪JY)が入り、右SH今村涼弥(横浜FM JY)、左SH岡颯介(岐阜U-15)、そして嵯峨日向(前橋FC)と城秀人(FC東京U-15むさし)が前線でコンビを組んだ。 チーム緑は最終ラインで石村が高さを発揮したほか、左SB瀬戸らが身体を張って粘り強く守る。そして、ボールを失わずに攻撃を組み立てる大石と相手の意表を突く縦パスでテンポを上げた藤本を起点に、繰り返し仕掛けることのできる今村や嵯峨が相手DFを強襲。12分には、右タッチライン際の今村がDFをかわして一気にシュートまで持ち込んだが、GK長井に阻まれた。 チーム白は身体を張ってゴールを守るGK長井やゴール前で強いCB石原、松坂が無失点を継続。タフな右SB中村、巧みな身のこなしで差を生み出す田中が連続で競り勝ち、カウンターへ持ち込むシーンもあった。また、石原や津田が積極的にボールを運び、宮崎や左利きの森明の展開、快足MF松永の縦への抜け出しなどからチャンスを作ろうとする。20分には田中と松永のコンビで右サイドを攻略。だが、ラストパスをクリアされたほか、背後へのボールやゴール前のこぼれ球もCB奥村や右SB松本らに対応された。 チーム白は終了間際に松崎が抜け目なくロングシュートを狙うも、飛び出していたGK枝川が戻って処理。チーム緑も相手の厳しいチェックを上回ることができず、無得点で25分間を終えた。 今合宿最終戦でチーム青とチーム緑が対戦。チーム青はGK佐藤蒼起(FC東京U-15深川)、右SB岡崎、CB草野、CB笠原、左SB井芹、仙波と大野田のダブルボランチ、右SH平井、左SH倉貫溜凰(琉球U-15)、前線に木村とFW齋藤翔(横浜FCユース)が入った。 一方のチーム緑はGK齋藤陽乃心(JFAアカデミー福島U-15EAST)、右SB奥村、CB笹倉拓真(川崎F U-15生田)、CB石村、左SB瀬戸、大石と藤本のダブルボランチ、右SH岡、左SH嵯峨、そして小園晟之朗(神村学園中)と城が2トップを組んだ。 先制したのはチーム青。2分、FW齋藤が中央からドリブルで攻め上がり、スルーパスに木村が反応する。GKとの1対1を制して1-0。チーム緑もショートコンビネーションから城が左足を振り抜き、岡や交代出場の今村がドリブルでの仕掛けからシュートへ持ち込んで見せる。 2560サイズ 一方のチーム青はGK佐藤やCB笠原を中心に守ると平井、倉貫の両SHへ縦パスを入れて押し返し、速攻からFW齋藤が左足シュートを打ち込んだ。だが、チーム緑はCB笹倉が高さを発揮していたほか、GK齋藤もゴール前のこぼれ球に反応するなど2点目を許さない。そして、城や小園、嵯峨がサイドのスペースを突いて相手にプレッシャーをかけると、18分にCKから同点に追いついた。 大石の左CKをファーの城が頭でゴールへねじ込み、1-1。この後、互いに次の1点を目指しあったが、互いに譲らず、引き分けで試合終了となった。合宿初日に平田礼次監督が「できるだけ多くの目で、できる限り多くの選手たちに刺激を与える」「パフォーマンスとポテンシャルを(10人を越えるコーチングスタッフ)みんなで識別していく」と語っていた2泊3日のショートキャンプは終了。30名以上の初招集組ら新たな刺激を受けた選手たちは課題と基準を持ち帰り、成長に結びつける。