パリ五輪からG1直行の強行日程 太田海也の長い夏終わる「今ある力すべて発揮できた」/オールスター競輪
平塚競輪場のナイター「第67回オールスター競輪(G1)」は18日、最終日を開催。6R優秀を走った太田海也(25歳・岡山=121期)に話を聞いた。 太田の長い夏が終わった。パリ五輪に出場したのち、即時に帰国しそのまま平塚へ向かい当大会に臨んだ。五輪出場へ全身全霊を注ぎ、終わった途端に日本の競輪へシフトチェンジと、体力はもちろん気力を維持するには相当な労力が必要で「時差ボケできついですけど気持ちで頑張る!」と自らを鼓舞し続け、怒涛の勢いで6日間を駆け抜けた。 最終日6R優秀は赤板からの2周先行で逃げ切りシリーズ3勝目を手に白星で締めた。「やっと今、持っている力のすべてを発揮することができた。準決にふがいないレースをしてしまったし、(最終日に)ようやく日本の競輪に体が慣れてきました」。 「長かった?」と問われると「長かったです。メッチャ長かった!」と即答した。大きなプレッシャーから解き放たれ心の底からホッとした様子で、この後ようやくオフ期間に突入する。そうは言っても、通常のナショナルチームの活動に加え9月には宇都宮「共同通信社杯」に出場するなどこの先もハードなスケジュールは続く。 「オフは1週間ぐらいですかね。家族と久しぶりに旅行にでも行ってリフレッシュしてこようと思っています」と束の間の休息を取り、また新たな気持ちで再始動する。(netkeirin特派員)