ラリー伝説の再解釈「プロドライブP25」プロドライブがレストモッドした9000万円のスバル インプレッサ WRカー
プロドライブP25(Prodrive P25):粋なドライビングプレジャー!
プロドライブP25は、プロドライブがインプレッサWRC97の誕生25周年を記念して25台限定生産した。今年の我々のモータースポーツモデルテストのハイライトのひとつである「P25」。2022年に登場したこの野獣を、独占的にドライブする機会を得た!
1983年生まれの私にとって、90年代半ばから後半はまさにラリー時代だった。カルロス サインツのコドライバー、ルイス モヤが「カローラWRC」のリアウィンドウ越しにヘルメットをかぶっているのを見たのを昨日のことのように覚えている。ラインを越えれば、2人は3度目の世界チャンピオンになるところだった。
WRXとコリン マクレーで世界ラリー選手権にその名を刻んだプロドライブ
スコットランド人のコリン マクレーは1995年から1997年にかけて、ラリーのエキスパート、プロドライブがワークスとして参戦したスバルでその足跡を残した。WRC10勝、1995年のワールドチャンピオン、そして2度の準優勝を獲得した。
しかし、ファンはそれ以上にクルマそのものを覚えている。あのダークブルーの「インプレッサ」にゴールドのホイールは、モータースポーツの歴史において、いまだに最も象徴的なデザインのひとつである。そして、プロドライブが黄金時代からの25年を記念して、新エディションを発表した。
全25台は1日半で完売
「P25」25周年と限定25台を表しており、プロトタイプが2022年のグッドウッド フェスティバル オブ スピードで初公開された。そして、プロドライブの「スバル インプレッサ 22B STI」の再解釈にラリーカー好きは「陶酔した」。当初は46万英ポンド(約9,000万円)という恐ろしいベース価格だったにもかかわらず、予定されていた25台は1日半ほどですべて売約済みとなった。
しかし、なぜ古いスバルのためにそんなに大金をカウンターに置くのか?それは、古いスバルではないからだ。プロドライブ創業者のデビッド リチャーズと開発責任者のデビッド ラップワース率いるチームは、26台の「3ドア インプレッサ(開発車両+25台の顧客車両)」を購入し、シャシー以外のボディをすべて取り外した。そのため、「P25」にはオリジナルのスバルシャシーナンバー、ひいてはファクトリーエンブレムが残っているだけだ。