「人生100年時代」のマネープランをお手伝い 巨大金融グループ「三井住友トラスト・ホールディングス」トップが描く未来
“次の世代が望む未来作り”に貢献したい
―――関西経済は、どのように見ていますか? この30年ぐらいは結構苦労した時期だったと思います。これからグリーンな社会を作っていくのは、地域ごとに再生可能エネルギーなどのエネルギー源を作って経済を組み立て直すことが大事だと思います。関西は大学もあって研究者も多いですから、科学的な知見とビジネスと両方があいまって新しい時代を作っていくという点で、関西は期待できる30年になるのではないかと思っています。 ―――プライベートの夢は? 次の世代のためにどういった社会を作っていくかということに貢献できればと思っています。少しでも私が寄与できることを若い人たちと一緒に取り組んでいきたい、次の世代が望む未来づくりに少しでも貢献できたらと思っています。 ―――最後に、高倉社長が考えるリーダーとは? 多くの人に共感してもらいながら大きな挑戦をする。そして関係する人たちが、挑戦しやすい環境づくりとともにそれぞれの人たちの挑戦をサポートしていく。これを地道に繰り返していくことが、リーダーではないかなと思っています。 ■三井住友トラスト・ホールディングス 業界最大手の三井住友信託銀行をグループ傘下に収め、資産運用残高127兆円、従業員2万2500人。1924年に生まれた国内最初の信託会社「三井信託」の流れをくむ中央三井信託銀行と住友信託銀行が統合し2011年に発足。2024年度中に女性管理職2割以上を掲げ、役員自らが次世代の女性幹部候補の育成に当たる。 ■高倉透 1962年大阪市に生まれる。1984年に東京大学法学部を卒業、当時の住友信託銀行に入行。2012年三井住友トラスト・ホールディングス常務。2017年同社専務。2021年59歳で社長就任、現在に至る。 ※このインタビュー記事は、毎月第2日曜日のあさ5時30分から放送している「ザ・リーダー」をもとに再構成しました。