アプガ(プ) 渡辺未詩×OCHA NORMAの中山夏月姫の異色“タッグ”インタビュー
東京女子プロレスの最高権威・プリンセス・オブ・プリンセス王者のベルトを保持する渡辺未詩と、人懐っこいキャラと笑顔で人気急上昇中のOCHA NORMAの中山夏月姫。ジャンルは違うものの、「とにかく観客を楽しませたい」というエンタメの根源にある思いは共通しているようで、対談中の2人は瞬く間に意気投合。年末年始の大会とハロコンに向けて熱くエールを贈り合う。 【写真】渡辺未詩×中山夏月姫のプロレス対談撮りおろしカット【5点】 ──渡辺選手が非常に練習熱心だというのは、足立光トレーナーや団体関係者からよく聞く話ではあるんです。プロレスに一切興味がないアイドル志願者だったのに、どのタイミングで意識が変わったんですか? 渡辺 一番大きかったのは初めての単独ライブなんですけど、その前に自分の中で大きなきっかけとなった試合が2つありまして。まずはデビューして半年くらい経ったときにやった山下実優選手との試合。ここで私は本当に何ひとつできず、ズタボロに負けたんです。それこそ圧倒的な差があったわけですけど、「いつかこの人を倒したい」という気持ちがまずそこで芽生えました。 中山 山下選手、本当に強いですもんね……。 渡辺 その山下選手との試合からさらに半年くらい経過して、今度はタッグのベルトに初挑戦することになったんです(対戦相手は坂崎ユカ&瑞希組)。その試合はすごく手応えを感じたんですよ。2人まとめてパワースラムとかも決められたので、「ひょっとして自分の武器はパワーなのかな」と考えるようになったんですね。 中山 お~、素晴らしいじゃないですか! 渡辺 それで自分でも一歩踏み出せたなという感触が出てきたときに、アイドルのほうの社長から「初ライブに臨むにあたり、筋トレと肉体改造を頑張ってください」と言われたんです。普通はそこで「アイドルのライブなのに、なんで筋トレ?」って思うのかもだけど、なんか自分の中で納得できたんですよね。「そうか。自分がプロレスラーとしてもアイドルとしても輝くためには、結局、筋トレが必要なんだな」って。そこで決定的に意識が変わったんです。もう「筋肉つけたくない」とか躊躇している場合じゃないなって。 中山 気持ちの切り替えができたっていうことですかね? 渡辺 覚悟の問題じゃないかと思います。それまでは部活でついた筋肉がコンプレックスで、落としたくて仕方なかったくらいなんです。その2試合と単独ライブに向けた肉体改造によって、初めてプロレスラーになれたんですよね。