オースティンが存在感示すアーチ 第3戦に続きDeNAが先制 日本シリーズ
SMBC日本シリーズ2024は30日、みずほペイペイドームで第4戦が行われた。 手負いの状態でも、存在感が衰えることはない。DeNAのオースティンが四回、先制アーチを放った。ソフトバンクの先発石川に追い込まれてからの5球目、外への直球を右翼テラス席へ運ぶと、クールな表情でダイヤモンドを一周。「芯に充てるイメージを強く持っていた。先制点を取れてよかった」とうなずいた。 痛みを押してグラウンドに立っている。第1戦で左足甲に自打球を受けた影響で、第2戦を欠場した。2017年にも自打球で痛めたことがある部位で、「その影響もあるのか治りが遅い。正直まだ腫れは引いていない」と顔をしかめる。 ただ、「自分以上にあの舞台に立ちたいと思っている人は正直いない」。試合がなかった28日の移動日を一日治療にあて、第3戦で強行出場すると第1打席で二塁打を放ち、この日も二回に中前打。自身初の日本シリーズで3試合連続安打とした。 実力はあれど、直近2年は度重なる故障に泣かされてきた。来日5年目の今季初めて規定打席に到達し、打率3割1分6厘で首位打者のタイトルを獲得。「勝ちに貢献したいという熱い気持ちを出してくれている」と三浦監督がたたえる助っ人が、ハッスルプレーでチームをもり立てている。(川峯千尋)