タスティもリバティも“子ども扱い” 世界最強馬の騎手が見た日本馬の力「勝負を仕掛けても…」
香港国際競走・G1香港カップ
競馬の香港国際競走が8日、同地のシャティン競馬場で行われた。4つのG1競走の最後を飾った香港カップ(芝2000メートル、11頭立て)はジェームズ・マクドナルド騎乗の1番人気ロマンチックウォリアー(騙6、シャム、父アクラメイション)が早め先頭の横綱相撲でレース史上初の3連覇を達成した。日本から参戦した2頭のクラシックホースをも“子ども扱い”。香港ジョッキークラブ公式サイトは「パワー、スピード、そして優雅さを見事に発揮」と称賛するとともに、余裕たっぷりだった鞍上のコメントを伝えている。 【動画】「いとも簡単に退けた」 ゴール直前、ロマンチックウォリアー鞍上の早すぎるガッツポーズの様子 日本のオッズでも1.2倍の絶大な支持を得た世界最強格のロマンチックウォリアー。シャティン2000メートルでは絶好の1番ゲートから好スタートで先行ポジションを奪い、最後の直線では前を走るタスティエーラを見つつ万全の追い出しで楽々と突き抜けた。 香港ジョッキークラブ公式サイトは「ロマンチックウォリアー、3度目のG1ロンジン香港カップ制覇で歴史を作る」との見出しで記事を掲載。「この6歳馬は数々の国際的な競走相手をいとも簡単に退けてしまったのだ。事実、ジェームズ・マクドナルド騎手は、日本のリバティアイランドを1馬身半も引き離してゴールラインを通過した際に立ち上がり、満員のシャティンのスタンドに敬礼をすることができるほどだった」と圧勝ぶりを伝えた。 さらに「日本から挑戦したもう1頭のタスティエーラは2番手につけ、少頭数でのレースでゴールに向かう中、ロマンチックウォリアーの唯一の相手となった。リバティアイランドは終盤で同胞(タスティエーラ)を追い抜いたが、優勝馬はパワー、スピード、そして優雅さを見事に発揮し、すでにコンテストを終えていた」とし、日本のダービー馬とオークス馬に対しても“モノの違い”を示す内容だったとしている。 勝ったマクドナルド騎手のコメントも紹介。「日本の馬は彼(ロマンチックウォリアー)に勝負を仕掛けたが、上手くいきませんでした。 他の馬は関係なく、彼は最高の馬、最高の馬です」と称賛。「彼は飛んでいました。誰でも簡単に乗れるくらいでしたが、私こそが幸運な騎手です。一生で一度出会えるかどうかの馬です」と騎手人生における最高の出会いを改めて実感していた。
THE ANSWER編集部