【競泳】本多灯「あれは人間がやっていい種目じゃない(笑)」萩野公介に思わず本音 課題は「心」
19歳で臨んだ東京五輪で男子200mバタフライ銀メダリストに輝くなど、日本男子競泳界を背負う存在の本多灯選手。 日本テレビ「Going! Sports&News」ではリオ五輪男子400m個人メドレー金メダリスト・萩野公介さんと対談し、パリ五輪イヤーの現在の心境を語りました。
■400m個人メドレーの過酷さに2人とも思わず本音
2人はプライベートでも親交の深い間柄。本多選手が「よくご飯連れて行ってもらってます。(話す内容は)8割アニメですよね」と話せば、萩野さんも「8~9割はアニメですね」と呼応。「水泳は1割」と、本多選手が笑いながら明かします。 200mバタフライをメイン種目とする本多選手ですが、去年のジャパンOPで快挙。400m個人メドレーに出場し、萩野さんと瀬戸大也選手に次いで3人目となる4分10秒切りを達成しました。 バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形の4泳法で400mを泳ぐ過酷な競技。本多選手は「あれは人間がやっていい種目じゃない(笑)」と苦笑い。「スタート台に立つまでは『(レース)無くなるとかない?ないよね?じゃあもう飛びます』みたいな」とジョーク交じりに苦痛さを訴えます。 この種目の五輪金メダリストでもある萩野さんも「覚悟を決めないと無理(笑)」とうなずきます。萩野さんは現役時代、必要とする運動量の多さから1日6食の食事でスタミナ強化をしていました。
■オリンピックイヤー初戦で得た課題は「心」
19日に開幕した「KOSUKE KITAJIMA CUP 2024」では、初日に200mバタフライで貫禄の優勝。20日の400m個人メドレーは、序盤は積極的なレースをみせましたが、終盤にノビのある泳ぎができず、2位となりました。 本多選手は「『どうしようかなぁ』とか『400m個人メドレーかぁ』という、時間が近づけば近づくほど、少しずつ気持ちが後ろ向きになっていた」と、メンタル面を原因にあると分析。 2月に世界選手権、3月にはパリ五輪代表選考会と、重要な大会が続きます。 「試合になった時にパフォーマンスを発揮できるかどうかは僕の心次第。前半から頑張るとか、後のことは考えずに一本目から泳ぎ切ることを意識しないと自信がつかない。(練習から)どんなメニューでも一緒に泳いでいる仲間に負けないとか、自信をつけていくことしかやれることはないと思うので、それをやりたいと思います」と、改めて決意を語りました。