ディアブロ/512TR/911GT1/マクラーレンF1…スーパーカーの第3期を彩った名車たち【ムック「スーパーカークロニクル 完全版ダイジェスト」第4回】
第三期スーパーカーは、純粋に速さを追求し、それを実現した
モーターマガジン社より「スーパーカークロニクル・完全版」が好評発売中だが、その中から主だった車種をダイジェストで紹介しよう。第4回は1990年から1999年までのいわゆる「第3期スーパーカー」の中から、ランボルギーニ ディアブロ、フェラーリ512TR、ポルシェ911GT1、マクラーレンF1をピックアップしてお届けする。 【写真はこちら】「GT1」「F1」など、モータースポーツ由来をアピールするアイコンが続々(全5枚) ■ランボルギーニ ディアブロ(1990~2001)「クライスラー傘下で洗練され、のちに4WDも設定」 ミウラ、カウンタックとスーパーカーを代表するモデルを世に送り出したランボルギーニ。ただ1974年のオイルショック以降は経営難が続いていた。ディアブロが開発された当時はクライスラー傘下にあったためパワートレーンのレイアウトなどは基本機構はカウンタックを継承するものの、デザインに関してはクライスラーの意向が反映された。 クライスラーのデザイナーによってカウンタックからエッジが削ぎ落とされ、空力的には洗練されている。カウンタックが持つ荒々しさとは一線を画すのはそのためだ。その一方でボディの軽量化に力を注ぎ、フェンダーとドアにアルミを使用するほか、バンパーやフロント&エンジンフードはランボルギーニが開発した複合素材のアウトクラーベを使用している。 デビュー当時に搭載されたエンジンは5.7LのV12 DOHC48バルブ。最高出力は492ps、最高速度は325km/h、0→1000m加速が20.7秒と公称したが、これは多分にフェラーリ テスタロッサの公称スペック390psと290km/hを意識した数字だと言われる。 この後、ロードスターやSVなど、ディアブロはバリエーションを増やしていく。ランボルギーニにとって最も幸運だったのは、クライスラーの資本をバックに4WDを開発できたことだろう。1993年に登場したVTから始まる4WDラインアップは、現代までランボルギーニの代名詞となっていく。 ●主要諸元 ランボルギーニ ディアブロ:全長✕全幅✕全高=4460✕2040✕1105mm、ホイールベース=2650mm、車両重量=1650kg、エンジン種類=60度V12DOHC,総排気量=5703cc、最高出力=492ps/7000rpm、最大トルク=59.1kgm/5200rpm ■フェラーリ512TR(1991~1994)「進化したV12をミッドに搭載するフェラーリの最高峰」 テスタロッサの後継モデルと
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