「もし戦争が起きたら?」スウェーデンで国民向けマニュアル作成 核戦争への警告も
スウェーデンが国民に対し、戦争が起きた場合の備えを記したパンフレットを発行。啓発キャンペーンは、冷戦期以来2度目となる。 防空壕の見つけ方や重度の出血への止血法、ペットの扱い、不安への対処法、子どもに戦争について話す方法など具体的な例が紹介されている。最新版は30ページで、ロシアによるウクライナ侵攻後の内容に重点が置かれており、核兵器が使用された場合の対処に関する情報も示されているという。 スウェーデン民間緊急事態庁(MSB)スヴァンテ・ヴェルガー氏 「戦争が起きた場合の最悪の事態への備えが、より厳格なトーンで書かれている。戦争が必ず起きると考えているわけではないが、国民も備えておくことが必要だ」 前回の「危機や戦争が到来したら」というパンフレットは2018年に発行。最新版は、ロシアによるウクライナ侵攻後の内容にも重点が置かれているという。 「ロシアが核兵器を使用する可能性について言及していることから、核戦争・核兵器の可能性についても、取り上げることが重要だと考える。心身の健康や自分自身を守る方法についても呼びかけることが必要だ」 スウェーデン民間緊急事態庁のヴェルガー顧問は現在の世界情勢から、戦争が起きた場合に備える必要性がより明確になっていると述べた。 (ナレーションなし)