理想の部屋に長く住むのがベスト!ひとり暮らしの部屋を整える前の心構え
部屋づくりと経験値
理想の部屋づくりを実践したことがある人は、次に引っ越しすることになったときも、いい部屋を見つけて、いい空間をつくっていける成功率が高くなるものです。実際のところ、マイナス点がまったくないような快適な空間をつくるのは簡単ではありません。あそこはこうすればよかった……といった反省はどうしても出てきます。だからこそ、一度目の引っ越しよりは二度目、二度目よりは三度目のほうが理想に近づきやすくなります。 モデルルームのようなものを見て、自分もこんな部屋にしようと思う人もいるのでしょうが、いざ住んでみれば「自分のスタイルには合わない」と感じることも少なくないはずです。人それぞれ習慣の違いもあれば好き嫌いもあるので、やはり自分流という要素は必ず入ってきます。住まい選びや引っ越しは、大きなお金が動くビジネスなので、不動産会社やインテリア業界などは、さまざまなかたちでPRや売り込みをしてきます。 そうした声に流されてしまうと自分の理想とのズレが生じやすいので、経験を生かしながら自分の感覚を大切にすることが重要です。引っ越しの回数は少ないに越したことはないにしても、理想の部屋づくりを何度か経験することで自分の価値観ができていくと、本当の意味での理想が実現しやすくなるものです。
部屋づくりのヒントは意外に少ない
人によってどんな部屋が理想なのかは違ってきます。リモートワークがあるのかないのか? 家賃を抑えたワンルームの中で工夫をするのか? 家賃が上がっても部屋数を増やす選択をするのか? プライオリティをどこに置いているかによって、部屋づくりの方向性が変わってきます。 雑誌に掲載されている部屋のレイアウトなどに合わせて、同じような部屋をつくったとしても、それが自分に合っているかはわかりません。大人になると友人の部屋などへ行く機会が減るので、みんながどんな部屋に住んでいるのかはイメージしにくいところがあります。 当たり前のことながら、ドラマの登場人物が住んでいるような部屋は、現実味の薄い別世界のようなものです。結局のところ、部屋づくりは自分なりに手探りをして進めていくしかないのです。ヒントが少なく、答えがひとつしかないわけではない―。だからこそ、この本では、できるだけ多くの人の参考になるようなヒントを提示したいと考えました。 こう 賃貸オーナー
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