建築・デザイン好きにおすすめ!中村拓志、藤本壮介ら有名建築家が影響を受けた本
美しい建築作品を数多く手掛ける建築家は、一体どんなことからインスピレーションを受けているのでしょうか?有名建築家の皆さんに、どんな本に影響を受けたのかお話を伺いました。 【写真集】建築&デザイン好き必読!有名建築家おすすめの本 建築やデザイン、アートが好きな人はもちろん、建築や空間デザインを学びたい人や興味をもち始めた人にも読んでほしい本ばかり。ぜひ参考にしてみてください。
中村拓志さんが影響を受けた本:James Turrell: A Retrospective
光と空間を題材にした作品を発表している、現代美術家ジェームズ・タレルの画集。中村さんはこの図録を何度も読み返し、光を物質のように扱う手法や知覚の仕組みへの探究心を学んだのだそうです。
藤本壮介さんが影響を受けた本:夢十夜 夏目漱石
夏目漱石が見た夢を10日間記録したという体で、10の物語で構成されている1冊。藤本さんは「短編ですが、その映し出す世界はとても広大。自分と他者、人間と自然、いまここと全宇宙、瞬間と永遠の境目が揺らいで全てが溶け合っていくような世界観に圧倒された」と語ります。
彦根アンドレアさんが影響を受けた本:Eames House
アメリカ・ロサンゼルスにある名作モダン住宅「イームズハウス」について美しくまとめられた1冊。彦根さんは、図面で見るとすごくシンプルな形でも、実際の光や形のコントラストを写真に収めると、とても面白い家に変わることをこの本で感じたのだそう。
西田 司さんが影響を受けた本:動いている庭
フランスの庭師、ジル・クレマンの名著。「できるだけあわせて、なるべく逆らわない」というクレマンの哲学を学ぶことができる1冊です。西田さんはこの本を読んで以降、環境を建物と自然とを分けるのではなく、自分を取り巻くものの総体として感じるように意識が変化したのだそう。
気になる1冊は見つかりましたか?建築家の設計がどのような思考から生み出されたのか、考えるヒントになるはずです。