“ペップVSクロップ”時代はひとまず今季で終焉 来季は“ペップVSアルテタ“のシーズンとなるのか
ライバル関係にひとまずの終わりが
プレミアリーグのタイトルを争うリヴァプールとマンチェスター・シティの直接対決は、1-1のドローに終わった。リヴァプールのユルゲン・クロップ監督は今季限りでの退団を表明しており、シティのペップ・グアルディオラ監督との直接対決は、少なくともしばらくの間は実現しないだろう。長きにわたるライバル関係はプレミアリーグを盛り上げ、また戦術の発展にも一役買ったが、そんな関係は今季限りで終わりを迎えることになった。 そして試合の結果、首位に躍り出ることになったのはアーセナルだ。英『football.london』はこれを受け、「ペップ・グアルディオラ対ユルゲン・クロップの時代が終わりを迎えるのであれば、ミケル・アルテタはその引き継ぎを待っている。彼のアーセナルは昨年、プレミアリーグのタイトルをかけてマンチェスター・シティに挑戦し、勢いを取り戻し、リヴァプールが復帰し3頭レースとなっている今も衰える気配はない」と、次のペップの最大のライバルとなるのはアルテタ、そしてアーセナルであろうと見立てている。 ペップとアルテタは師弟関係でもあり、クロップとはまた違ったライバル関係となることが予想される。しかし、ペップのシティとの現行契約は2025年夏までであり、契約延長の意思はないとも伝えられているため、この競争が見られるのもどうやら長い期間ではなさそうだ。アーセナルがペップ・シティの真の対抗馬となり、アルテタが師を超えることができるか。来季のプレミアリーグは白熱した師弟対決が見られるシーズンとなるのかもしれない。 試金石はもちろん4月1日のエティハドでのマンチェスター・シティ戦となる。アルテタはここで勝ったことがないが、もしアーセナルがここで引き分け以上の結果を持って帰ることができれば、ペップにとって来季の最大のライバルはかつての右腕アルテタということになるのだろう。
構成/ザ・ワールド編集部