大阪市・初の都市公園活用した保育所整備を実施へ 31日から事業者募集
大阪市・初の都市公園活用した保育所整備を実施へ 31日から事業者募集
大阪市は29日、大阪市で初めて都市公園を活用した保育所整備を実施するため、保育所を設置・運営する事業者の募集を31日から行うと発表した。同市の松井一郎市長は29日午後の定例会見で「本市の保育、幼児教育の充実に向け、尽力していただける保育事業者にぜひ応募していただきたいと思います」と話している。 【ノーカット】大阪市・松井市長が定例会見(2019年10月29日)
会見によると、増加する都心部の保育ニーズにこたえるため、JR難波駅に近い「浪速公園」を設置場所とするという。浪速公園にはグラウンドや多数の遊具があるほか、春にはサクラが咲くなどする緑の豊かな環境でもあり、松井市長は「子どもたちにとっても初めての集団生活の場として良好な環境」と話している。 応募条件は定員100人以上。2021年4月1日から2043年3月31日までの22年間を公園使用期間とし、公園の魅力向上なども条件とするという。詳細は31日に大阪市公式サイトに募集要項を掲載する予定。
会見で報道陣からは、公園の一般利用者とスペースのすみわけができるのか? という質問があった。これに対し松井市長は「公園での保育所の整備にあたっては一般利用者への影響が生じないように考慮して、設置場所の検討を行います。公園管理ヤードの一部でありまして、市民の方が利用する部分とは分けられています」と答えた。
また、公園に保育所ができることのメリットはあるかという質問もあり、松井市長は「公園の魅力向上に寄与することを条件としている。たとえば、授乳スペースの提供や、地域の世代間交流の開催などを提案いただくことで、公園の魅力だけでなく、地域の活性化や福祉の向上につながると考えている」と話していた。