病気でぐったりの愛猫が、目を輝かせた最後の晩餐とは?…「辛い闘病や過去の記憶を塗り替えたい」飼い主の愛情に涙
辛い思いも過去も、美味しい記憶で塗り替えたい
若くて元気で健康な時期であれば、ペットに「ペットフード」以外のものを与えるのは賢明ではないだろう。 「獣医さんから『何でも食べれるものをあげて下さい』と言われた時は、もうお弁当を持たせてあげる以外何も出来ないよ、ということなので、治療や手術で辛かったとか、お腹が空いて辛かったとかではなく、好きな物を何でも食べて、美味しかったなって、思い出のお弁当を持って旅立たせたいと思います。 生クリームのお弁当を持たせたコタツは野良猫だった子です。猫ボラさんが言うには、あんかはもともと飼い猫だったのに捨てられ、兄弟猫が先に亡くなり公園に独りぼっちで住んでいたところを私が拾ったっぽいです。そういう辛い思いも、最後に美味しいものの記憶で塗り替えたい気持ちもありました」(松尾しよりさん) あんかちゃんのために、「もったいねぇな」と言いながら、最高のマグロの赤身を出してくれたお魚屋さんには、「今もたまに焼き魚を買いに行く」と、松尾さん。 「猫は?と聞かれ、亡くなりましたと伝え、お礼を言いました。もったいねぇマグロは、あんかちゃんの一生のなかでいちばん美味しいものだったと思います」(松尾しよりさん) 愛猫たちへの愛にあふれた最後の晩餐を美しい言葉で綴ってくれた漫画家、松尾しよりさん。松尾さんの体験レポートを描いた漫画作品『前世療法へようこそ ヒプノセラピーブロマンス』が各ブックサイトにて配信中だ。 (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ)
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