今の時代、老後資金を「年金」のみに頼るのは「悪手」でしょうか?
定年後でも働けるシルバー人材センター
高齢者が労働によって収入を得る方法として、シルバー人材センターの活用が挙げられます。シルバー人材センターは、高齢者が働くことによって自身の生きがいを得たり、地域の活性化に貢献したりできることを目的とした組織です。高齢者が安定した収入を得られるように、短期かつ簡易で安全な仕事が提供されています。 シルバー人材センターで働く条件は、「原則として60歳以上の健康で働く意欲がある方」とされています。また月に8~10日就業した場合、収入は3~5万円程度になります。
株式の売買や投資信託への投資での収入
年金や貯蓄だけに頼るのではなく、株式の売買や投資信託への投資といった資産運用も注目されています。積極的に株の売買を行う人もいれば、長期間株を保有することによって配当金を得る人もいるでしょう。 近年では会社勤めで収入を得るだけでなく、自分でお金を増やすことが重要になっています。老後に向けた貯蓄と合わせて、将来を考えた資産運用も検討してみてはいかがでしょうか。
個人年金保険を利用した収入
個人年金保険を利用して、収入を得る方法もあります。個人年金保険とは、老後に受給できる公的年金を補完することを目的として加入する保険です。あらかじめ設定した年齢まで毎月一定額を積み立てておくことで、分割して年金形式で受け取ったり、もしくは一括で資金を得られたりします。 老後にまとまった資金を受け取るためには、30~40代から保険に加入する必要があります。個人年金保険には定額型・変動型などさまざまな種類があるため、自分が考える老後の生活スタイルに合わせて選びましょう。
まとめ
2人以上世帯での消費支出額は、60~69歳では29万9362円、70歳以上で23万7203円です。これは、国民年金のみの場合は満額受給であってもまったく足りず、厚生年金を受給した場合でも、生活に余裕がない状態になる可能性がある額だといえるでしょう。 定年後もシルバー人材センターを活用したり、若いうちから資産運用や個人年金保険を活用したりして、年金以外で収入を得る方法を考えておきましょう。 出典 総務省統計局 2022年(令和4年)家計の概要 日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部