パリ五輪代表入りを逃した選手たちの復調ぶりに注目 細田あいと松田瑞生、同学年の2人はベルリン・マラソンで復活【クイーンズ駅伝】
クイーンズ駅伝は20年以降1区と5区を、交互に走ってきた。20年1区区間4位、21年5区区間3位、22年1区区間5位、23年5区区間3位。 「来年のマラソンにつなげるため、(1km)3分15秒イーブンでは走りたいと思っています。そのペースでどれだけ余裕を持てるか、最後に上げられるか」 どの選手も自分の競技生活全体の一部として駅伝に出場している。実業団選手として駅伝で結果も求められるが、駅伝の走りを競技生活の次の段階につなげていく。松田は次のマラソンで来年の東京世界陸上代表入りを決めるつもりだ。 「世界陸上はオレゴン(22年。9位)もブダペスト(23年。13位)も疲労骨折があって、ベストの状態でスタートラインに立てませんでした。それと私は東京五輪に、ずっと出たいと思って競技をしてきたんです。国立競技場で走ることが夢でした。東京世界陸上には絶対に出たい」 松田も19年MGCは4位で、東京五輪は補欠だった。 パリ五輪補欠だった細田も思いは同じだろう。東京世界陸上選考レースについて、次のように話していた。 「自分は代表が決まるなど大事なところで勝っていません。ケガがあったり緊張したり、色々なことがあって上手くいきませんでした。東京世界陸上は目標としていますが、だからこそ、気負って臨んだら結果は出せません。名古屋の前も自分の状態を把握しないで、こういうことをやらなければ、という気負いが先行してケガにつながりました。自分の力を出し切る準備をする。そのくらいの感覚で冬のマラソンにむけてやっていきます」 細田と松田。2人は同学年で、五輪補欠の経験をしたことも共通点だ。東京世界陸上への思いの強さも同じくらいに強い。クイーンズ駅伝経由で来年の東京世界陸上に挑戦していく2人の姿を、追い続けたい。 (TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター)
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