パリ五輪代表入りを逃した選手たちの復調ぶりに注目 細田あいと松田瑞生、同学年の2人はベルリン・マラソンで復活【クイーンズ駅伝】
「補欠は一番ケガをしてはいけない存在ですし、ケガをしないで練習を積めたら今後に生かせることになります」 ケガが多かった昨年の動画を見ると、親指が地面に着かずに浮いていて、外側に重心が傾いていた。右の背中や胸椎を上手く使わず、左側主導で体を動かしていたことでフォームがゆみ、体の左側にケガが多く発生した。胸椎の可動域を広げるトレーニングを行い、左右のバランスのとれたフォームに変えてきている。それが「補欠としてやってきたマラソン練習」でもあった。 日体大を卒業し、実業団1年目の18年からクイーンズ駅伝は以下の成績を残してきた。 18年:2区区間5位(チーム3位) 19年:5区区間2位(チーム2位) 20年:3区区間17位(チーム9位) 20年までダイハツ、21年からエディオン 21年:5区区間4位(チーム11位) 22年:5区区間2位(チーム4位) 23年:6区区間2位(チーム10位) 昨年はMGCの6週間後、22年はロンドン・マラソンの8週間後のクイーンズ駅伝出場だった。やはり5区の選手が好走すると、チームの順位も良くなる確率は高い。 「19年はケガもなく良い状態で走りましたが、21年はケガで夏に練習を積むことができず、10月頭か中旬から練習を再開して出場しました。22年は練習はできていましたが、大会10日前にちょっとケガをして3日前まで走れませんでした。今回もベルリンを自己記録で走り体へのダメージは大きかったので、なかなか駅伝に向けての練習が始められませんでしたね。(6区に回った)昨年よりは明らかに練習できていますが、一昨年と比べてどうなのかはわかりません。それでもマラソンで作ったベースをしっかり生かすことができたら、それなりに走れるのかな、と思っています」 前回10位のエディオンは、細田が出場しなかった予選会のプリンセス駅伝は3位。1区の水本佳菜(19)と2区の名和夏乃子(19)でトップに立ち、エース区間の3区では矢田みくに(25)が区間賞と快走した。細田が5区に入れば8位(クイーンズエイト)に戻るだけでなく、一昨年の4位以上の成績も期待できる。