あばれる君「教育実習で仕事量にゾッとした」現在の教員の働き方に思うこと
先生の負担を減らすには仕事をもっと細分化したほうがいい
――どうやったら教員の皆さんの負担を減らせると思いますか。 あばれる君: 先生の仕事が多すぎるのが問題だと思います。僕は教育実習に行って社会を教えたんですが、もう授業の準備が大変で。出勤時間も決まっている中で、担任を持っていて、クラスにいろんな生徒がいる中で生活指導もしないといけないとなると、やっぱり大変。そうなると教員になりたいっていう人が減って、さらに教員不足が進んじゃう。例えば「iPadのカメラの使い方」「小論文の書き方」「挨拶のマナー」を教える先生になってくださいという感じで仕事を細分化したり、1時間目の授業がない先生は少し遅れて出勤してもいいということにしたら、負担が減らせて志望者がもっと増えるかもしれませんよね。 また、日本は昔から掃除を神聖な行為だっていう思いがあるから、ないがしろにできないところがありますよね。「人に頼むくらいだったら自分でやりなさい」っていう教えもあったくらい。でも、掃除の時間は専門の人を雇って頼むことにすれば、そこを指導する時間の負担は減りますよね。 ――いま働いている教員の皆さんには、どんなことを伝えたいですか。 あばれる君: 本音で言うと「体に気をつけてください」ですね。僕のお父さんも、いま思うとすごい働き方をしていました。月から金までは同じ時間に起きて、夜遅く帰ってきて、家で丸つけをして、土日に部活をやって。なおかつ、俺たちに対して家族サービスもしてくれて。自分の時間を使って、全部をそこに注ぎ込む職業だなと思いました。先生たちの負担が減って、教員の待遇が良くなってほしいなと思っています。 だって、みなさん学校が好きで教員になられて、嫌なことばっかりでもないでしょう。卒業式は「あの生徒たちがここまでになった」って感動するだろうし、入学式は「どんな生徒が来るかな」とわくわくするだろうし。その魅力を感じつつ、体に気をつけてやってほしいなと思っています。