エンバペに給与未払いの理由は?PSG関係者は選手側の「金銭的補償」を問題視か…
パリ・サンジェルマン(PSG)とフランス代表FWキリアン・エンバペは、給与支払について衝突しているようだ。 エンバペに続くのは?夏の移籍市場で高額移籍の可能性がある30選手 PSG歴代最多256ゴールを記録し、6度のリーグ・アン優勝をもたらすなど圧巻のプレーでクラブを牽引したエンバペ。しかし、昨夏の時点で契約延長オプションを行使しないことを明言すると、契約満了を持って退団。かねてより伝えられていたレアル・マドリーへの移籍が決定した。 しかし退団が決まった後も、金銭面でPSGと衝突している模様。『The Athletic』によると、PSG側はエンバペに対して過去2カ月分の給与とボーナスを支払っていないという。選手側は総額1億ユーロ(約171億円)を要求しているようだ。 匿名希望の関係者は『The Athletic』の取材に対し、クラブが今回のスタンスを取るのはエンバペが「“経済的に保護する”という退団時の約束を守らなかったため」と話したという。また別の関係者によると、選手の代理人は6月30日の契約満了時に無条件で退団する場合は「金銭的補償を行う」と約束していた模様。さらにロイヤリティボーナスの放棄など、「複雑な」取り決めがあったようだ。なおエンバペ自身も、退団発表時には「すべての関係者が保護される」と説明していた。しかし関係者は、これらが守られなかったと判断して今回の決断に至ったと主張しているようだ。 そして『The Athletic』は今回の問題について、「レアル・マドリー移籍が決まって以来ずっと議論が行われているが、PSGが給与を支払わない決断を下したことからも、ほとんど進展がないことがうかがえる。両者には新たな緊張が生まれた」と指摘している。 なお、エンバペとPSGの衝突はかねてより伝えられており、選手本人は退団時に「(契約延長しないと伝えた後に)プレーさせないと伝えられた。ルイス・エンリケとルイス・カンポスが救ってくれたんだ」と告白。レアル・マドリー移籍で「解放されてホッとしたよ」とも語っている。