「今後は漫才師として生きたい」ジャングルポケット・おたけ 芸道の岐路に立つ今「実はコント、得意じゃなかった」
「ネタだけがストレスだった」と語る芸人・おたけさん。ジャングルポケットとしてコンビで活動を始め、芸道の岐路に立つ今、ある思いが沸々と湧いています。(全3回中の1回) 【写真】「8か月で14キロ減」話題になった肉体改造後のおたけさん「体がめっちゃキレてる!」ほか(全13枚)
■「有名になりたい」と美容師の道へ ── 芸人になる前は美容師として働いていたそうですね。 おたけさん:高校を卒業して美容の専門学校へ入学して、そのまま美容師になりました。高校生のころ、友達の髪の毛をいじったりしていて、興味があったんですよね。当時は、空前のカリスマ美容師ブームで。テレビドラマの『Beautiful Life』が流行っていたり、美容師がカットバトルをする『シザーズリーグ』という深夜番組をやっていたりして。好きな職業ランキングとかあるじゃないですか、当時1位が美容師だったんです。それに乗っかりました。
── 流行りや、人気の職業というのが大きかった? おたけさん:そうですね。結局、テレビに憧れがあったんでしょうね。でも、いわゆる「芸能人」というのは雲の上の存在で。自分がなれると思っていなかったので、そこは目指していなかったんですけど。美容師なら違うラインで有名になれる、っていうのがあったのかもしれません。 ── 有名になりたかったんですね。 おたけさん:有名にはなりたかったけど、昭和世代なんで、今よりも芸能人はもっと遠い存在に見えて。今はYouTubeとかで違う角度から攻め込めるというか、発信できますけど、昔はそういうのなかったので。芸能人はブラウン管の中でしか見られなくて、本当に存在しているのか?みたい感じだったので、憧れはありました。
■酔った勢いで「芸人やるか!」NSCに願書を提出 ── どれくらい美容師として働いていたのですか? おたけさん:それが、1年ちょっとで辞めちゃったんです。美容室での仕事に真面目に取り組んでいなかったわけではないんだけど…。持ち前の愛嬌というか、当時から今のこの感じでやっていて。美容師って、めっちゃ練習しなきゃいけないんですけど、それをやらなかったり、仕事中にボイラー室で昼寝しててバレたりとか…。素行が悪かったんです。結局、自分は美容師を本当にやりたかったのかな、とも思いはじめて。「有名になりたい」というのが先だったんで、そこに限界を感じてしまったんです。
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