時速194キロ死亡事故 元少年「加速する感覚を楽しんでいた」「ワクワクした気持ちに勝てなかった」 大分地裁被告人質問
大分市で起きた時速194キロの車による死亡事故の裁判員裁判は12日、被告人質問が行われ、被告の元少年は「加速する感覚を楽しんでいた」などと述べた。また、弁護士から過去一般道での高速度の有無について問われ、「170キロから180キロを5回から10回くらいある」と答えた。 【写真を見る】時速194キロ死亡事故 元少年「加速する感覚を楽しんでいた」「ワクワクした気持ちに勝てなかった」 大分地裁被告人質問 この事故は2021年2月、大分市大在の県道で発生。当時19歳だった被告の元少年が時速194キロで車を走行し、交差点を右折中の対向車と衝突。運転していた小柳憲さん(50)を死亡させたとして危険運転致死罪に問われている。 弁護側は争う姿勢を示していて、争点は危険運転致死罪が成立するかどうか。12日は大分地裁で第5回公判が開かれ、被告人質問が行われた。 弁護士:新しく買った車を選んだ基準は? 元少年: 「先輩の車にあこがれた。(外国製スポーツカーは)エンジンの振動の少なさと、スムーズな加速に興味があり、デザインもかっこいい」 弁護士:どうさがした? 元少年: 「ネットで限定車をみつけた」 そして、事故を起こした当時の状況についての説明が続いた。 元少年: 「道路上で車がほかに走っておらず、前にもいないのでスピードを出そうと思った。車のアクセルを踏むとマフラーとエンジン音がきこえて、加速する感覚を楽しんでいた」 弁護士:どれくらい出そうとした? 元少年: 「120から130出そうと。そのくらいのスピードまで加速すれば大体楽しめる。さらに踏み込もうと思い、150キロから170キロ出そうと思った」 弁護士:高速道路で高速度を出したことは? 元少年: 「200キロから210キロを3回くらい」 弁護士:一般道は? 元少年: 「170キロから180キロを5回から10回」 弁護士:初めて一般道で法定速度を上回るスピードで走行したのはいつか? 元少年: 「免許を取った3か月後に120キロを出した。前を走っていた友だちの車に追いつこうと40メーター道路を走行した」 また、改めて遺族に対して謝罪した。