時速194キロ死亡事故 元少年「加速する感覚を楽しんでいた」「ワクワクした気持ちに勝てなかった」 大分地裁被告人質問
元少年: 「今回の事故によって大切なご家族の命を奪ってしまって申し訳ない気持ちです。ご遺族の方々を深く傷つけ悲しませたことと思います。謝って許されることではないが、遺族への謝罪を持ち続けたい。本当に申し訳ございません」 続いて、検察側の被告人質問が行われた。 検察:普段止まれなかったことが何回かある? 元少年: 「あります」 検察:止まれない経験をしたのに高速度を繰り返したのはなぜか? 元少年: 「自分が速度を出し始めたときに気持ちを制御できない。アクセルを踏み続けたのは心の中にあるワクワクした気持ちに勝てなかった」 検察:高速度でスリル? 元少年: 「スリルより楽しい気持ち」 検察:供述調書で当時、感覚で200キロで走っていたことをわかっていたのでは? 元少年: 「覚えていない」 検察:メーターをみた記憶は? 元少年: 「ない」 検察:どこまで走るつもりだった? 元少年: 「すぐ減速するつもりだった」 検察:相手に急ブレーキを踏ませるぐらいしか回避することができないとわかっていた? 元少年: 「はい」 検察:供述では『車のライトが見えた。曲がってきた』と言っていたが? 元少年: 「自分の記憶にない」 検察:事故後、車の運転は? 元少年:「していません。今後もしません」 検察:事故後、友人が運転する車に乗りましたか? 元少年: 「ご飯を食べに出掛けました。自分のことを心配してくれてうれしい気持ちになりました」 検察:被害者の人生について、真剣に考えたか? 元少年: 「はい」 検察:被害者の生年月日を知っていますか? 元少年: 「わかりません」 検察:被害者が生きていたら何歳でしょうか? 元少年: 「53歳です」 検察:違います。54歳です。 被害者弁護人からの被告人質問も行われました。 弁護人:免許取得から1年が経っていないとき初心者マークをつけていましたか? 元少年: 「つけていません。ない方がかっこいいと思ったから」 弁護人:被害者の小柳さんが事故後に亡くなった時間は知っていますか? 元少年: 「10日になってから」 弁護人:事故後、何時間ですか? 元少年: 「正確にはわかりません」 弁護人:けがの程度は知っていますか? 元少年: 「骨盤骨折。出血性ショックで亡くなりました。開放骨折も左首にありました」 弁護人:ほかには? 元少年: 「思い出せません。」 弁護人:全身に裂創もありました。どうやってけがをしたと思いますか? 元少年: 「自分の車が相手にぶつかり、被害者が投げ出された後、道路に打ち付けられたと聞きました」 弁護人:生年月日や亡くなられた時間などがわからないのに、被害者の苦しみを考えることはできたと思いますか? 元少年: 「まだまだ足りていません」 弁護人:194キロの速度という高速度の危険性はわからない? 元少年: 「当時の自分は甘かったと思います」