侵略1000日、ロシアがエネルギー施設狙い大規模攻撃・28人死亡…ゼレンスキー氏「テロ行為に目つぶらないで」
ウクライナ国家非常事態庁によると、ロシア軍は18日、ウクライナ南部オデーサ州オデーサの住宅街を弾道ミサイルで攻撃し、10人が死亡、43人が負傷した。17日夜の北東部スムイ州スムイへのミサイル攻撃では子ども2人を含む11人が死亡、89人が負傷した。17日には首都キーウなど全土で発電所などエネルギー施設を標的にした大規模攻撃により7人が死亡した。2日間で計28人が犠牲になった。 【動画】ウクライナ軍がロシアの艦艇を撃破…ドローンで海上爆発
ロシアが侵略を始めた2022年2月24日から、19日で1000日目となるのを前に、露軍はミサイルや無人機を使った攻撃を強化している。
17日の露軍によるエネルギー施設への集中的な攻撃では、ウクライナ側によれば、極超音速ミサイル「キンジャル」など約120発のミサイルと90機の無人機を使った。南部オデーサ州やミコライウ州、西部リビウ州、東部ドニプロペトロウシク州で少なくとも7人が死亡した。
厳冬期を前に送電施設などエネルギー施設を狙った攻撃だとみられる。国営電力会社「ウクルエネルゴ」は17日、この影響で18日午前6時から午後10時の間、全土で計画停電を実施すると発表した。
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は17日夜、SNSへの投稿で、首脳会議のためブラジルに集まっている主要20か国・地域(G20)首脳らに「ロシアの継続的なテロ行為に目をつぶらないことを求める」と訴えた。
ウクライナ軍も露領内への無人機攻撃で対抗している。モスクワのセルゲイ・ソビャーニン市長は18日、モスクワ中心部から東方約70キロ・メートルの地点で無人機を撃墜したとしている。