スポーツで起こりやすい怪我の対処法と準備運動のアドバイス 安心してスポーツを楽しむために
スポーツを安心して楽しむためには、怪我の予防と適切な対処法を知っておくことが重要です。怪我をしてしまっても、迅速に対応することで、回復を早め、再発予防にも役立ちます。 【イラスト解説】スラムダンク・桜木の怪我を整形外科医が診断してみた そこで、スポーツを安全に楽しむための怪我の対処法と効果的な準備運動などについて、はざま鍼灸整骨院の髙橋弘先生に教えてもらいました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
スポーツでの怪我にはどんなものがある? スポーツ傷害とは違うの?
編集部: スポーツでの怪我とスポーツ傷害は違うのですか? 髙橋先生: いわゆるスポーツでの怪我は、専門用語では「スポーツ外傷」と呼ばれます。これに、使い過ぎや同じ動作を繰り返しおこなうことで生じる故障である「スポーツ障害」を合わせて「スポーツ傷害」と呼んでいます。 編集部: スポーツ外傷には、例えばどんなものがありますか? 髙橋先生: 代表的なスポーツ外傷には、関節の脱臼や捻挫、骨折、肉離れなどがあります。 編集部: スポーツ外傷の起こりやすい競技などはありますか? 髙橋先生: 全てのスポーツに外傷のリスクがありますが、とくに柔道やラグビー、サッカー、バスケットボールなどの激しいコンタクトスポーツでは外傷のリスクが高いと言えると思います。また、それぞれのスポーツに特徴的な外傷というのもあります。 編集部: どんなスポーツにどんな外傷が多くみられるのですか? 髙橋先生: 例えば柔道でしたら、技をかけたりかけられたりする際の肩・膝関節の脱臼や捻挫、突き指など、サッカーでしたら、人との激しい接触によって打撲や骨折が起こったり、全力でキックした時に空振りするだけで靭帯を痛めたりすることがあります。 ほかにも股関節、膝関節、足関節の捻挫、肉離れ、腰の怪我が多くみられます。 また、バスケットボールの怪我として、ボールを取り合う際、パスカット時の指の捻挫や脱臼、ジャンプをする時、ピボット時の膝や足首、腰痛など全身のどこにも怪我をする危険があります。ジャンプや着地による膝や足首の靭帯の断裂もとても多いですね。