BYDが創立30周年記念式典を開催、1000万台目の新エネルギー車のラインオフを発表
新エネルギー車(EV、PHEVを含む)の生産を積極的に展開
2024年11月18日(現地時間)、BYDは中国・深圳の汕尾特別合作区にある小桃生産基地で1000万台目の新エネルギー車(NEV)をラインオフし、創立30周年記念式典を開催した。2023年1月に日本乗用車市場に参入したBYDは、その存在感を高めつつあるところだが、世界的には新エネルギー車のリーディングカンパニーとなっている。 【写真はこちら】従業員わずか20人の小さな新興企業から、新エネルギー車の世界的なリーディングカンパニーへ!(全8枚) 1995年にバッテリーメーカーとして創業したBYDは、現在、ITエレクトロニクス、自動車、新エネルギー、都市モビリティといった多様な領域で事業を展開。特に自動車分野では、現在6大陸、80以上の国と地域、400以上の都市で電気自動車を展開しており、独自の技術で開発したブレードバッテリーやe-Platform 3.0といった最先端のテクノロジーを強みに、新エネルギー車(EV、PHEVを含む)の生産を積極的に進めている。 2023年1月には日本国内で電気自動車のミドルサイズSUV「ATTO3」を発表し、日本の乗用車市場に参入。現在、「ATTO3」、小型電気自動車「ドルフィン」、電気自動車のDセグメントサルーン「シール」の3モデルを展開している。ちなみに、BYDとは「Build Your Dream」の頭文字。
人工知能活用へ1000億元(約2兆円)の投資も発表
1000万台目のラインオフとなったモデルはBYDのプレミアムブランド「デンツァ(DENZA)」のハイパフォーマンスモデル「デンツァ Z9」で、最初の500万台のNEVの生産に15年を要したにもかかわらず、次の500万台をわずか15カ月で生産したという。なお、記念すべき生産1000万台目のモデルは、ゲームサイエンス社の創設者であり、馮驥(フェン・ジ)CEO氏に贈呈された。 創立30周年記念式典では、BYDの王伝福会長兼社長が基調講演を行い、従業員わずか20人の小さな新興企業から、全世界に100万人近いスタッフを擁する多国籍企業、新エネルギー車の世界的なリーディングカンパニーへと、目覚ましい変貌を遂げたBYDの歩みについて振り返った。 またBYDは今後、人工知能を通じて自動車の各種システムを連携させ、自律性や利便性、安全性を向上させることを目的としたスマート技術開発に1000億元(日本円で約2兆円)を投資し、自動車ラインナップ全体の包括的なアップグレードを推進するすることも発表。エンジニアリング精神と持続可能な発展への献身によって、世界トップクラスのハイテク企業としての地位を強化していくと宣言した。
【写真はこちら】従業員わずか20人の小さな新興企業から、新エネルギー車の世界的なリーディングカンパニーへ!(全8枚)