USスチールの買収完了時期を2025年1~3月に延期…日本製鉄が米当局の審査状況を考慮
日本製鉄は26日、米鉄鋼大手USスチールの買収完了の予定時期を「2025年1~3月」に延期すると発表した。米当局の審査状況を踏まえて今年の「7~12月」としていたが、審査が続いていることから変更した。予定時期の延期は5月以来2回目。
買収を審査する米政府の対米外国投資委員会(CFIUS)は23日、審査結果が全会一致とならず、バイデン大統領に判断を委ねた。バイデン氏は買収を阻止するかどうかを15日以内に決める。米競争当局も、反トラスト法(独占禁止法)に基づく審査を継続中だ。
関係当局の許認可が米国時間25日までに得られなかったため、日鉄とUSスチールの契約では年内の買収完了が困難となった。