大橋会長「今まで見た中で一番の天才かも」18歳・片岡雷斗を絶賛 大橋ジムがアマ3選手とサポート契約
ボクシングの大橋ジムが9日、横浜市内で会見し、ドコモの配信サービスLeminoと共同でアマチュア選手とサポート契約を結んだと発表した。2021年世界選手権で坪井智也(自衛隊)とともに日本人初の優勝を果たした岡沢セオン(29)=INSPA、24年パリ五輪代表の原田周大(23)=専大、23年アジアユース優勝の片岡雷斗(18)=習志野高=の3選手で、今後は大橋ジム所属として28年ロサンゼルス五輪を目指す。 大橋会長は「自分自身もアマチュア出身(横浜高―専大)で、アマがあったから今の自分や大橋ジムがあると言っても過言ではない。何か恩返しができないかずっと考えていた。4年に1度しかないオリンピックの金メダルはある意味で世界チャンピオンよりすごい。アマチュアボクシングも、見方によってはプロよりおもしろい。目指せるなら絶対に目指した方がいい」と説明。経済面、練習面でのサポートとなる。 特に異色な存在となるのは片岡。大学へ進学せず、大橋ジム所属としてアマチュアボクシングに専念する。「小学校からと同じようにお父さん(圭さん)に教えてもらいたかったので、大学に行かないことは決めていました。それでも五輪かプロか悩んで、大橋会長に相談したら『うちで五輪を目指せばいい』と言っていただきました」と、片岡。大橋会長は「今まで見た中で一番の天才かもしれない。至近距離での目の良さがすごい」と絶賛した。 原田は、11月にジムの先輩となった世界4団体統一スーパーバンタム級王者・井上尚弥のスパーリングパートナーも務めた。直後のワールドボクシング・ファイナルでは銀メダルを獲得。「尚弥さんのおかげで、誰も怖くなかったです」と、目を輝かせた。大橋会長も「プロ選手にもいい影響がある。相乗効果がすごくあると思います」と笑顔だった。
中日スポーツ