“グルメ通”の地元記者だけが知る!本当は教えたくない名店【九州編】
夢追い続けた店主が握る寿司/熊本
熊本で地元記者がおすすめする店は、「鮨と馬刺し、時々肴 きむら」。熊本市の繁華街で人気居酒屋を7年営んだ店主が、「長年の夢を叶えたい」と新たに挑戦を始めた店だ。 2024年4月にオープンし、城下町である熊本市中央区新町の熊本市電通り沿いに建つ。 23歳のころから飲食店で働き始めた店主の木村将吾さんは、寿司職人から最初に料理を教わった。2016年には自分の居酒屋を開店するも、「いつかは自分の店で寿司を握りたい」と思っていたという。 そんな木村さんが自分の夢を叶える場所に選んだのは、2021年にコロナ禍で従業員の給料を支払うために開店した唐揚げ店があった新町だ。 ネタは熊本市の田崎市場と天草市の本渡市場から仕入れ、九州近海のものが中心となっている。 おすすめは馬うにぎり(1貫850円・時期変動)。 この店では、シャリには赤酢や米酢ではなく黒酢を使用し、少し甘く感じられる味にしている。口に入れるとほろっとほどけるようにあえて柔らかく握っているそうだ。 1階は和の雰囲気を重視したカウンターのみの6席。2階はステンドグラスのライトが輝くなどモダンな雰囲気がテーマとなっていて、2階の窓からは熊本市電が走る風景も見ることができ、ゆっくり食事を楽しめる。 寿司をつまみながらカウンター越しに、木村さんとの会話も楽しんでほしい。 (テレビ熊本) 《鮨と馬刺し、時々肴 きむら》 住所:熊本市中央区新町3-1-26
専門店じゃないのにこだわりの博多和牛ラーメン/福岡
福岡で地元記者がおすすめする店は、ラーメンにも挑戦し始めた柳川市の精肉店「清柳食産」だ。 福岡の王道ラーメンと言えば「とんこつ」だが、最近は醤油ラーメンに塩ラーメン、フレンチ風まで、いわゆる「非とんこつ」ラーメンを提供する店も続々とオープンしている。そんな中、さらなる新風が巻き起こっているのが、今回紹介するような「非専門店」のラーメンだ。 「清柳食産」は、博多和牛を中心に牛肉を仕入れ、客のオーダーに応じて、大きな部位からカットして販売するこだわりの肉店だ。 店内にはイートインスペースがあり、ランチタイムは博多和牛をたっぷり使ったカレーなどが大人気。 しかし、ラーメンが大好きという堤清美社長のもと、満を持して去年から売り出したのが「博多和牛炙りステーキチャーシューらーめん」(1320円)。 「エンガワ」という和牛のアバラ部分にあたる希少部位をじっくり煮込み、最後は炙って仕上げる分厚すぎるチャーシュー。 牛スジやテールなど様々な部位で出汁をとった、透き通ったスープに、中太のちぢれ麺を合わせた一杯だ。 取材した記者によれば、「スープは牛の旨味がまずガツンと来て、でもさっぱりとした後味。少し弾力のあるタイプの中太麺に肉の旨味がしっかり出たスープがよく絡んで、他にはないラーメンだ」という。 そして、インパクト大の炙りステーキチャーシューについては、「柔らかい!脂の甘みと炙ってある香ばしさと、こんなチャーシュー食べたことない。ステーキとチャーシューの中間と言うか、ほろほろっと口の中で身がほどけていっておいしい!」とコメントしている。 精肉店の作るラーメン、試してみたらあなたもやみつきになるかもしれない。 (テレビ西日本) 《清柳食産》 住所:福岡県柳川市沖端町82