企業が集まる合同説明会、何を聞けばいい? 就活で「興味のない業界も見た方がいい」理由
年々「早期化」が進んでいる就職活動。うまく乗り切るためには、はやめの情報収集が欠かせません。就職情報会社などが企業をあつめて行う合同説明会(合同企業セミナー)は、就活を見すえて情報集めを始める大学2、3年生にはぴったりのイベントです。でも、いざイベントに参加してもどの企業を見ればいいのか、どういうところをチェックすればいいのか、分からないかもしれません。4月に大型の合同企業セミナーを開催する就職情報会社「学情」の担当者に、こういったイベントの有効活用法を聞いてきました。(あさがくナビ編集部・福井洋平) 【画像】就活生のために船上パーティー開催!? バブル期の日本〝珍風景〟
イベント開催側「選択肢を増やしてほしい」
学情はこの春に大学2、3年になる学生を対象に、約200社が参加する「キャリアデザインフォーラム」を4月20日に東京、27日に大阪で開催します。 学情執行役員の歌津智義さんはこの時期に大型イベントを開催する意図を、「本格的に就活を始める前に条件にとらわれないフラットな気持ちで、志望する・しないに関わらずたくさんの企業の話を聞き、選択肢を増やしてほしいからです」と語ります。 就職活動は事実上、大学3年夏のインターンシップに向けたエントリーが始まる5~6月ごろがスタート時期となっています。 就活が本格的に始まってしまうと、自分のキャリアや将来についてじっくり考える時間はあまりとれなくなります。 歌津さんは「まず、自分がどんな大人になっていきたいかを考えることが就職活動では大切です」と言います。 イベントには就活生の人気ランキング上位に名を連ねる有名企業から中小企業まで、さまざまな企業が参加します。 まず身近な商品やサービスを通じて興味をもった企業から見て回るのもいいですが、歌津さんは「知らない、または興味のない業界や企業のブースもぜひ見たほうがいい」とすすめます。 「話を聞いてみて、やっぱり興味がわかなかった、となってもいいです。『自分はこれには興味がない』というのも、自分の進む道を決めるうえで大切な判断です」