最も人気がある取引は円売り、投資家は米CPIリスクに備える
9月の米CPI統計では、中古車など一部の財で価格上昇圧力が見られるものの鈍化が示されるとエコノミストは予想している。その分、上方へのサプライズ余地は大きい。CPIが非常に強ければ、ドルは「150円台半ばまで一気に上がるだろうが、介入警戒感からすぐに戻る」とマネックス証券の債券・為替トレーダー、相馬勉氏はみる。
シンガポールのヘッジファンド、ブルー・エッジ・アドバイザーズも米国の経済指標発表までは一段の円安を視野に入れている。ポートフォリオマネジャーのカルビン・ヤオ氏は「ポジション調整が完了するか経済指標が軟化するまでは、変動は大きいものの米国金利は上昇基調だろう」との見方を示し、「ドル高円安だ」と述べた。
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Mia Glass, Ruth Carson