滝川クリステル側は「突き放すようなコメント」を… 小泉進次郎氏が総裁選で苦戦する理由 「後見人・菅前首相の健康問題も」
記者が目撃した意外な光景
進次郎氏は出馬会見の翌7日には東京・銀座で、8日には横浜・桜木町で街頭演説を行う一方、テレビ番組にも相次いで出演し、“進次郎劇場”を演出しようとしている。しかし、5000人が集まったと報じられた銀座の街頭演説の現場で本誌(「週刊新潮」)記者が見たのは、意外な光景だった。 「首相になったら、長年議論ばかりを続け、答えを出してこなかった課題に決着をつけたい」 演説序盤、勢いよくそう述べた進次郎氏に対し、聴衆は無反応。 「私に力を貸して下さい」 との訴えにも、これといった反応はなかった。
突き放すようなコメント
7000人が集まったと報じられた桜木町でも同様で、進次郎氏が強い調子で呼びかけても聴衆は特段の反応を示さず、拍手もまばら。笑顔を絶やさず、はきはきと話している進次郎氏と、暑さに苦しむ聴衆のテンションの差は明白だった。また集まった人の数も、7000人もいるようにはとても見えなかった。 それよりも桜木町の現場で気になったのは、応援演説を行った進次郎氏の後見人、菅義偉前首相の弱々しい姿であった。周囲のほとんどの人が半そでか長そでを腕まくりしている中、菅前首相だけが長そでで腕を完全に覆っていた。その体は細く、日焼けしていないため病身のように見える。手を振る仕草にも力がなく、話し始めてもすぐに言葉に詰まってしまう。結局、2分ほどで演説を終え、街宣車を降りてしまった。 心配なのは後見人の健康問題だけではない。 9日、妻の滝川クリステル氏の所属事務所が公式サイトを更新し、 「今回の総裁選に対し、滝川が関与することはございません」 と、突き放すようなコメントを公表したのだ。 PR会社によるバックアップは万全だが、間近で支える後見人と妻の現状はいささか心もとないと言わざるを得まい。
「話がうまい人がいいなら、お笑い芸人で十分」
また、自民党の閣僚経験者からはこんな声も。 「進次郎で決まり、という感じは全くしない。その若さと経験不足に、自民党支持者も不安を抱いているのでしょう」 政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。 「彼は政治家デビューした時から“演説での即興的な瞬発力がすごい”などと評価されていました。しかしそれと政治家の資質は関係するのでしょうか。話がうまい人が政治家に向いているのであれば、お笑い芸人で十分ですよ。“セクシー”などの進次郎語録を振り返っても、大丈夫かと心配になります」 そんな進次郎氏にすがろうとする自民党については、 「現在、自民党を覆っているのは、裏金問題を批判する世の中の声です。従って、何とか見栄えのする表紙に切り替えて、国民の目をそらせようとしている。どの表紙が見栄えが良いのか、そこだけに注力すべく党全体が動いています」 見かけだけはさっそうとして毛並みもいい「小泉進次郎」という看板は国民をだますのに最適、というわけだ。 前編【「一生懸命説明しても、何も理解してもらえない」 小泉進次郎氏の決定的な“理解力不足”…共に仕事をした人物が証言】では、会見が高評価となった進次郎氏について、「政治家としての資質に問題を抱えている」という関係者の証言を紹介している。 「週刊新潮」2024年9月19日号 掲載
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