今季初勝利のスチュワート投手にアメリカと日本の野球の違いを直撃!
アン:基礎に重点を置いているところが素晴らしいですよね。 カーター:そうだね、高校に入る前の若いうちから始めるんだから。でも、ひとつだけ悲しいのは、日本ではみんな野球というひとつのスポーツしかやらないこと。僕は子供の時からずっといろいろなスポーツをやっていた。いろいろなスポーツをやることで、野球もうまくなった気がする。日本でも、若い子たちがいろいろなスポーツに挑戦するのを見たいね。アメリカでは、みんな4つも5つもスポーツをやっている。それが普通だったね。 アン:そうだね。日本では、中学校と高校で1つのスポーツしかやらず、3年生になると受験に専念するために辞めてしまう学生も多いね。アメリカでは、3年生の時に、スカウトが一番多く来るので、絶対にやめませんよね。 カーター:そうだね。辞めることは絶対にないね。 アン:カーターさんの話に戻りますが、5月に今季初勝利を挙げましたね。あの試合のピッチングには満足していますか? カーター:うん、かなりうまくいったと思うよ。まず、雰囲気の違うバファローズのスタジアムに慣れないといけなかった。 だから、早い段階でいくつか調整をしなければならなかった。でも、僕がチームメイトに勝利のチャンスを与えることができて嬉しかった。今、我々のラインアップはとてもパワフルだ。本当に好成績を出している9人だ。自分の役割は、ただマウンドに上がって、そしてチームが試合に勝つチャンスを与えることだと思っている。たとえ自分の調子がベストでなくても、彼らに勝つチャンスを与えたい。前回はそれができたと思う。 アン:では、今シーズン何か具体的な目標があるんですか? カーター:10勝はしたいですね。個人的にはあまり勝ち星にはこだわらないけど、努力するための具体的なゴールがあった方がいいと思う。僕が本当にやりたいのは、試合に出て、1軍のチームに残り、チームメイトにチャンスを与えることだ。それが今の一番の目標だ。そしてもちろん、僕はこれからも向上し続け、より良くなり、先発登板のたびに何かを得たいと思っている。
アン:この5年間で選手として成長したと感じますか? カーター:あぁ、以前の通訳者に、"19歳か20歳のときはホントにごめんね!"と言ったんだ。 僕は少し態度が悪かったし、なぜこんなことやらなきゃならない?って、疑問に思ってばかりいた。でも、日本で勝利を挙げるためにはやりたくないことでもやるしかないと学んだ。プロになるために、小さなことでも進んでやるようになった。 アン:あなたが10勝を挙げることを、私たちはみんな応援しています。今日は本当にありがとうございました。 カーター:ええ、もちろんです。私も感謝しています!
RKB毎日放送