一畑電車が30年ぶり値上げ…平均10%上昇、初乗り170円から190円に
一畑電車は24日、普通運賃と通勤定期運賃を来年3月1日から約10%値上げすると発表した。運賃改定は消費税率の変更を除き、1995年以来30年ぶりとなる。同日付で中国運輸局に申請した。
普通運賃では、初乗り運賃が170円から190円に引き上げられ、区間別に20~80円の値上げとなる。平均改定率は普通運賃が10・114%で、通勤定期は9・948%。通学定期は家計への影響を考慮し据え置くことにした。
申請理由には、沿線人口の減少や電力費の負担増、社員の処遇改善などを挙げており、同社の野津昌巳営業部長は「利用者が減る厳しい状況を踏まえての判断。ご理解いただきたい」と話した。