飲んでも楽しいお蕎麦屋さん。/在原みゆ紀
5、6年前から、美容効果が高いと聞いて蕎麦はよく食べていたんです。だけど、さらに大好きになったのは、『蕎麦屋 山都』で“蕎麦飲み”という単語を知ってから。雰囲気のある佇まいのお店で、仲のいい人たちとおしゃべりしながらお酒を飲み、最後に蕎麦で締めるって最高だな、と。以来、「どこ行く?」となったら、基本は居酒屋ではなく蕎麦屋。今では携帯のマップに東京中のお店がピン留めしてあって、それぞれ用途や飲みたいお酒も決めてあったりします。ワインが飲める店も好きですが、それは蕎麦屋で一杯飲んで胃袋を落ち着けてから(笑)。蕎麦ってとても奥深いので20代の私が語るのは気が引けますが、若い人にも“蕎麦飲み”を試してみてほしいです。 ぼくと服と東京の暮らし。
1. 手打蕎麦 いしおか @学芸大学
「仕事や旅行で海外から帰国すると無性に恋しくなる」と在原さんが語るのは、毎日豊洲で仕入れた穴子で作るにこごり。合わせるお酒は、蕎麦焼酎の蕎麦湯割りというからつくづく渋い。「そのセットと納豆そば(¥1,400)を食べると、『あー、日本に帰ってきたんだなぁ』って気分になれるんです」。一番粉を使用した純白の細打ち蕎麦と、細かく刻まれた納豆、そして生卵のコンビは確かに“ザ・日本の味”。
インフォメーション
蕎麦湯は茹で汁に粉を足しているので、焼酎で割っても濃厚。 ◯目黒区中央町2-35-14 ☎03·5722·1854 11:30~15:00・17:00~20:00 火休
2. 蕎麦屋 山都 @代々木上原
韓国の友人を連れていくならこのお店。理由は「そばの実のコロッケみたいなここならではの蕎麦前も充実しているし、焼酎は種類が多いのでまだ日本の焼酎を飲み慣れてない人でも色々試せます」とのこと。一緒に食べるのは、麺は蕎麦だけどラーメンっぽくアレンジした中華蕎麦(¥1,400)。「蕎麦だとピンとこない人でも、ラーメンっていうと食欲がそそられる人も多いし、がっつり食べたい人にはお薦めしています」