「プロの投資家をマネれば儲かるはず」…相場乱高下で横行する“コピトレ詐欺”に注意 森永康平氏と弁護士に聞く「見破り方」
森永氏も「海外の業者=悪い、とは言わないが、何かあった時に誰も責任を取ってくれない可能性が高く、警察に相談しても解決できないケースもあるだろう。そもそも日本には多くの証券会社も銀行もあるため、わざわざ海外の金融機関に口座を開く必要があるのか、その辺りを意識するだけでも、コピトレ詐欺に騙されにくくなる」と注意喚起した。 さらに、「被害金を取り戻すことは困難である」と梅澤弁護士に同意しつつ「基本的に『自分の口座から誰かの口座に振り込んでしまった時点で回収はできない』と考えた方がいい。唯一戻ってくる可能性があるのは、振り込んだ直後に詐欺と気づいて、金融機関に連絡して口座を凍結した場合だ。振り込め詐欺救済法があるため、振り込み後でも詐欺だと立証できれば被害者に配分される。とはいえ、これは国内の金融機関の場合だ。やはり自分の口座からは基本的にはお金を出さないことが基本原則だ」と述べた。 最後に森永氏は「詐欺を見極めるポイント」として3つ紹介した。 「1つ目は『マネすれば儲かる』とアピールする。著名な投資家などの写真を無断で利用して、『このLINEのグループに入ってください』というパターン」 「2つ目は『勝率○○%を誇る』と訴えるもの。勝率96.5%などを前面に出して誘ってくるケースも多い」 「3つ目は日本人が1番弱いとされてる『絶対に上がる』『元本は保証されています』という言葉で誘ってくる詐欺だ。まず、絶対に上がるなんて絶対に言い切ることはできない。どんな著名投資家だって何度も損をしている。そして元本保証を謳ってお金を集める行為は特定の経営機関以外がやると出資法違反で捕まる。このような基礎知識さえつけていれば、悩む前に『このフレーズを言った時点で詐欺だな』と気づくことができるのだ」 (『ABEMAヒルズ』より)