季節のトラベラー/澄みわたる天空の異世界へ!【11選】
【02】ロライマ山 ベネズエラ/ガイアナ/ブラジル
ギアナ高地の国境にまたがる、山頂が平らなテーブルマウンテン。断崖絶壁の地形、火山活動の影響を受けなかったことから、山上台地には太古の生態系が残るといわれ、アーサー・コナン・ドイルのSF小説『ロストワールド』の舞台にもなった。雲の上に突き出した姿は、軍艦にも形容される。
【03】タウンカラッ ミャンマー
サンスクリット語で“花があふれた”を意味し、一帯に国立公園が広がるポッパ山。その山麓にそびえる岩頸の頂にあるのが、ミャンマー土着の精霊信仰の聖地タウンカラッ。麓から寺院まで777の階段を登ると、マネキンにも見える精霊像が37柱ずらりと並ぶ。
【04】シーギリヤロック スリランカ
高さ約180mの一枚岩の上に、約1500年前に築かれた王宮。父親を殺し王位を奪った“狂気の王”カッサパ1世が、復讐を恐れてここで暮らした。王宮のほか兵舎やプール、ダンスステージ跡などが現存。中腹にフレスコ画で描かれた“シーギリヤ・レディ”も必見だ。
【05】イエルベ・エル・アグア メキシコ
スペイン語で“沸騰した水”を意味する間欠泉。岩の至るところからぶくぶくと水が沸いて見えるが、これは炭酸カルシウムを含むからで、実際の水の温度は冷たい。断崖絶壁にあり、上から見ると自然のインフィニティプールのよう。横から眺めると石灰分を含んだ水が流れ落ち、滝をそのまま白く固めたような驚きの奇景も楽しめる。
【06】武陵源 中国
高さ100mを超える石柱が3000本以上も林立。かつて海の底だった砂岩の層が地殻変動で隆起し、その部分が風雨で侵食されることで今の姿となった。映画『アバター』の舞台として一躍有名に。秋の紅葉も美しく、峰々の間を霞がたなびくさまは仙境のように神秘的だ。
【07】リーセフィヨルド ノルウェー
光を反射する花崗岩の性質から、ノルウェー語で“光のフィヨルド”を意味。写真の“プレーケストーレン”は氷河活動によってできた高さ約600 mの断崖。映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』のラストの格闘シーンが撮影されただけでなく、すぐ近くに野外シアターを設営し、プレミア上映会が行われたことでも話題となった。