「PS5 Pro」先行試用レポート! 目玉機能□AIアップスケーリング□で生まれ変わった『FF7リバース』を体験し、『モンハンワイルズ』OBT版でフレームレートも計測した
SIEファーストパーティタイトルで見えたPS5 Proの弱点
『FF7リバース』とPS5 Proの相性を褒めちぎったあとは、SIEファーストパーティタイトルの『The Last of Us Part I Remasterd』をプレイして実感したPS5 Proの弱点を解説します。
『The Last of Us Part I Remasterd』は、従来のパフォーマンスモードだと1440pでレンダリングしてそのまま1440pで出力していて60fpsを維持。画質優先モードでは4Kでレンダリングしてそのまま出力して30fps。 そして、PSSR対応のProモードだと1440pでレンダリングしたあとにAIアップスケーリングを噛ませて、4Kで出力しながら60fpsをできるだけ維持しています。
筆者は普段はQHDか4Kモニターでゲームをしていますが、PS5 Proは本腰を入れてその画質を味わうためにこちらも本気を出そうということで、今回は77インチ/OLEDの4Kブラビアでテストしていました。VRR(可変リフレッシュレート)にも対応しているので、PS5 Proをプレイするにはうってつけです。
ところがここで実感してしまいました。 SIEファーストパーティのタイトルは元々の画質が良すぎるから変化が分かりづらい傾向があるのです。
『The Last of Us Part I Remasterd』のパフォーマンスモードは髪のテクスチャのジャギーが目立ち、ジョエルに至っては瞳が反射しておらず、絶望しきった目つきをしています。 静止してよく見ると粗さが目立ちますが、静止しないと目立たないのも事実。さすがファーストパーティだけあって見事な仕上がりです。
Proモードではジョエルの目に光が戻り、髪のテクスチャもだいぶ滑らかになります。背景の草木やオブジェなども輪郭がシャープになり、ムービーシーンになると画質優先モードと遜色ないどころか、画質優先モードでは潰れてしまっていたテクスチャもクッキリ見えるなど、Proモードならではの画質とフレームレートの両立がしっかり成り立っています。 それでいてフレームレートはぴったりと60に張り付いています。
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