ロッテから西武へ 平沢大河に高評価、現役ドラフト 全13選手中「1、2を争う掘り出し物」他球団2軍コーチも「大成してほしい」
日本野球機構(NPB)は9日、出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させる目的の「現役ドラフト」をオンラインで開催。移籍が決まった13選手のうち、「1、2を争う掘り出し物」と高い評価を受けるのが、西武がロッテから獲得した平沢大河内野手(26)だ。 【写真】ロッテから1位指名を受け、仙台育英ナインから胴上げされる平沢大河(2015年) 宮城・仙台育英高時代から走攻守そろった遊撃手として甲子園で活躍。地元仙台の楽天と相思相愛もドラフト1位で競合したロッテ入りし、1年目で1軍デビューを果たした。3年目の2018年には112試合出場もケガなどで伸び悩み、今季は3年ぶりの1軍出場ゼロ。イースタンリーグでも96試合で打率・216、2本塁打、19打点と精彩を欠いた。 それでも在京他球団の2軍コーチは「1軍昇格のチャンスが少なくても腐らず、2軍で練習を真面目に取り組んでいた。試合中もベンチで大きな声を出していたし、大成してほしいと願っていた」と姿勢を評価。「素質でいえば今ドラフトで1、2を争う掘り出し物。ロッテでは内野と外野を行ったり来たりで苦労していたが、多くのレギュラー枠が空いている西武で守備位置を固定して使えば、いきなり大活躍もあり得る」と話す。 平沢はロッテを通じ、「いいこともあれば悔しいこともありました。そのすべてが今の僕にとって大切な思い出です。結果を出して頑張ることで今まで支えてくださった皆さまに恩返しがしたい。心機一転、頑張る」とコメント。今回も楽天には縁がなかったが、西武が約束の地となるか。 (山戸英州)