【キックボクシング】HOSOKAWAジムが開設20周年を迎える、元日本王者の会長自らバット折り、自然石割り、瓦割り20枚ではまさかの出来事
2024年8月11日(日)岩手・盛岡グランドホテルにて「英志館HOSOKAWAジム 開設20周年記念祝賀会」が盛大に開催された。2004年8月に、第7代MA日本キックボクシング連盟ウェルター級王者の細川英男氏が、故郷である盛岡の地に、岩手初のキックボクシングジム「HOSOKAWAジム」を開設。祝賀会には、所属しているジャパンキックボクシングイノベーション理事長の成田善一や宮川拳吾顧問、元K-1スーパー・フェザー級王者で、現在は実業家として活躍している卜部弘嵩氏が駆け付け、20周年を祝福。卜部氏はデビュー前にHOSOKAWAジムで寝泊まり稽古をし、キックボクシングの基本を徹底的に学んだことがあった。 【写真】割れた瓦をどけると1枚だけ割れていない瓦に苦笑 ジムを開設した当初は、東北地方には格闘技系のジムが根付いておらず「東北地方は格闘技不毛の地」とされていた。そんな東北地方に格闘技を普及させるべく、細川氏と有志が立ち上がり、2005年に東北格闘技連合会が発足し「BRAVE」を開催。キックボクシングのみならず、空手や総合格闘技、グラップリングといった幅広い競技の大会を開催。当時としては珍しい、一つの大会で複数の競技が開催される、斬新な大会でもあった。BRAVEは、格闘技の底辺拡大を図る狙いがあったため、プロ大会は行われず、アマチュア大会のみの開催となっている。そんな東北格闘技連合会も、来年で20周年を迎える。 20年の間で忘れられない出来事があった。それは2011年3月11日に起きた「東日本大震災」だ。甚大な被害を受け、試合どころではなくなってしまったのだ。復旧はおろか、先が全く見えない中、2カ月後の5月8日に、十二林稔(=当時のリングネームはハンター御之畄)がMA日本フェザー級タイトルマッチに挑戦し、見事王座を獲得。ジム開設7年にして、初の王者誕生を果たした。 細川氏は空手家としての一面もあり、アトラクションでは空手着を身にまとって登場。板割りの演武から始まり、最後は見事な二段蹴りで板割りの演武を締めた。その後バット折り、手刀による自然石割りを成功させた後、寸勁(わずかな動作で高い威力を出す方法)による瓦割り20枚に挑戦。全部割れたと思われたが、まさかの1枚だけが残り、場内からは残念がる声と笑いが入り混じった。残った1枚は頭突きで割り、細川氏による演武を終えた。 アトラクションの締めは、若手のジム生同士によるスパーリングが披露され、この時だけは試合特有の緊張感に包まれた。 祝賀会が終盤に差し掛かろうとした時、ジム生から花束の贈呈を受け、感無量の細川氏。中締めに入る直前に、ジム生が細川氏を囲み胴上げをし、集合写真に収まり、祝賀会が幕を閉じた。
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