テニス=ATPファイナル、アルカラスが黒星発進 体調不良の影響も
[トリノ(イタリア) 11日 ロイター] - 男子テニスの今季ツアー最終戦、日東電工ATPファイナルは11日、トリノで1次リーグを行い、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が黒星スタートとなった。 アルカラスは第6シードのカスパー・ルード(ノルウェー)と対戦し、第1セットはミスが続いて1─6で落とした。第2セットは一時5─2と試合を五分に戻す直前まで迫ったものの、そこから5ゲーム連取され、5─7とストレート負けを喫した。 過去の対戦ではルードに4戦全勝だったアルカラスは、大会に向けて体調を崩していたという。記者団に「きょうの彼(ルード)は本当にいいプレーをしたと思う。だが自分に関して言えば、もっといいプレーができたはずだ。コートでもっといい状態でやれたのは間違いない」と話した。 一方、ルードはアルカラスの体調を認識していたとし、「選手エリアで彼がティッシュを持って鼻をすすっている姿を見たので、100%の状態ではないのかもしれないと思っていた。彼にとっては残念なことだが、それもゲームの一部。想定していたので、ラリーに持ち込みたかった」と振り返った。 もう1試合では、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第8シードでロシア出身のアンドレイ・ルブレフを6─4、6─4のストレートで下した。 大会2回優勝の実績を持つズベレフは、今季通算勝利数をツアートップの67勝とした。