米不足に備えて「安くておいしいお米」を選ぶためのポイント3つ 米・食味鑑定士が経験と知識をもとに徹底解説
柔らかいお米、粘りのあるお米、しっかりした硬めの食感のお米、甘い香りのするお米……などといった感じです。そして、それぞれの好みに合ったお米を選んでみてください。 おいしいお米を食べたことがないという方は、山形県産の「つや姫」をまず食べてみてください。このお米は万能品種でどんな食材にも合いますし、食感はモチモチして、ちょうど良い甘味とうま味が味わえます。そのうえで感じたことをもとに、次のことを参考にしてお米を選ぶと良いでしょう。
まず、甘味やうま味といった味の濃さを求める方は、「コシヒカリ」や「ミルキークイーン」などの甘くて粘りのあるお米がおすすめです。反対に、あっさりしたお米を求める方には、「ひとめぼれ」や「ササニシキ」が良いでしょう。 お米のタイプとしては、「甘くて粘りのある、白飯で食べたいお米」「あっさりしたご飯が好きで、食材を活かせるお米」「どんな食材にも合うお米」の3つで考えると選びやすいです。 ■玄米を購入する場合は?
ポイント3 栽培方式を確認する(特に玄米の場合) 場合によっては、JAS有機米(無農薬栽培)や減農薬栽培、自然栽培など、栽培方式を見ることも大事です。特に、玄米のまま炊いて食べる場合は、この点にお気をつけください。 糠の部分に農薬などが残っている場合があります。白飯で食べる場合は、農薬はほぼ精米によって除去されるので、そこまで気にする必要はありません。 なお、レストランや飲食店で扱うご飯の場合は、その食事の方向性に合うもので決めてみてください。少しでも安いからといって選ぶと、料理全体の価値が下がります。
料理に合ったおいしいご飯を選ぶことがお店の繁盛にもつながるので、お米選びにはぜひ慎重に取り組んでみてください。
芦垣 裕 :有限会社初音屋 代表取締役/ 米・食味鑑定士/水田環境鑑定士/調理炊飯鑑定士/おこめアドバイザー