米不足に備えて「安くておいしいお米」を選ぶためのポイント3つ 米・食味鑑定士が経験と知識をもとに徹底解説
昔ながらのお米屋さんは今でもありますが、世代交代がなかなかうまくいかないなかで、大変苦労をされているようです。 最近のお米屋さんは店舗を清潔にして、袋に詰めたものはあまり並べていません。特売品や価格の安い業務用白米を並べることはありますが、お米だけではない産地の農産物や畜産物が売られたりもしています。 おすすめ品やこだわり品は玄米で展示しており、コーヒー豆を売る専門店のように樽に入れたり、透明のケースに入れたりして、来店したお客様にお米の説明をしながらその場で精米する、といったお米屋さんも増えています。
こうすることで、精米したばかりの新鮮なお米が提供でき、大きさや色などの違いも魅せやすいメリットがあります。 また、最近では生産者から直接お米を仕入れているお店も多く、生産者自らお店に訪れイベントを開催するケースも出てきています。もちろん、米農家直送のお米は米屋の店主自らが買い付けに行っていて、生産者の写真が店舗内に貼られていたりします。 対面販売の場合、お米へのこだわりなどの話も聞けて、お米選びの幅を広げることができます。
さまざまなお米が並んでいるなかから自分で選ぶ際、皆さんは何を基準に選びますか。 「コシヒカリ」をはじめとした銘柄、産地、値段、量など、何を見れば良いのか難しいところだと思います。そこで、安くておいしいお米を選ぶためのポイントをご紹介します。 ■おいしいお米を選ぶポイント ポイント1 お米の粒を確認する まず、直感でも良いので、気になるお米を2~3つ選んでよく見てください。このとき、袋を見てお米の粒が見えるかどうかを確認しましょう。中が見えないとお米の状態がわからず、情報不足ななかで買わなければならないので、あまりおすすめしません。
中が見えたら、次はお米の粒を見てください。割れていたり、ヒビが入っていたり、着色していたり、白いお米が多かったり、粒が揃っていなかったり……そのような状態だとおいしいお米ではありません。 お米は、同じ産地・銘柄でも、ときに状態が悪いこともあります。買おうとしている商品そのものの状態は、必ず自分の目で確認するようにしましょう。 ポイント2 好みを確認して銘柄を選ぶ 自分自身、もしくは自分の家族は、どんなお米をおいしいと思って食べているのか、それを思い返してください。