【バレー男子展望】日本はC組 A組は大激戦の様相 B組「死の組」世界大会実績十分の強豪3チーム
パリ五輪のバレーボール男子組み合わせ抽選が26日(日本時間27日)にポーランド・ウッジで行われ、世界ランキング2位の日本は、1次リーグで同5位米国、同8位アルゼンチン、同11位ドイツと同じC組になった。22年世界選手権覇者のイタリア、16年リオ五輪金のブラジルなどと同じになる「死の組」を回避。72年ミュンヘン大会の金以来52年ぶりのメダル獲得へ、フィリップ・ブラン監督(64)は3連勝での1次リーグ1位突破に狙いを定めた。 【写真】パリ五輪男子バレー1次L組み合わせ パリ五輪のバレーボール男子組み合わせ抽選が26日(日本時間27日)にポーランド・ウッジで行われた。 日本は1次リーグで米国、アルゼンチン、ドイツと同じC組入り。順当にいけば、米国とともに勝ち上がる可能性が高い。フランス、スロベニア、カナダ、セルビアのA組は大激戦の様相。第4ポットから入ったセルビアも18年世界選手権4強で、どのチームが勝ち上がってもおかしくない。ポーランド、イタリア、ブラジル、エジプトのB組は、アフリカ枠で出場のエジプトをのぞく3チームが世界大会実績十分の強豪。まさに「死の組」となった。 メダル争いも混戦だ。ポーランド、イタリア、米国、スロベニア、ブラジル、そして日本がその軸となる。日本は昨年3位となったネーションズリーグ(VNL)、パリ切符を獲得したW杯バレーからも着実に進化。ブラン監督のもと、粘り強い守備と多彩な攻撃で表彰台、そして金メダルも狙えるポジションにいる。 【A組】 ◆フランス(世界ランキング7位) 21年東京五輪金メダル。207センチOPパトリはミラノで石川祐希と4季プレー。 ◆スロベニア(世界ランキング3位) 欧州の新興勢力。22年世界選手権で初のベスト4。悲願の五輪初出場で金狙う。 ◆カナダ(世界ランキング9位) リオ五輪5位の急成長国。今季のVNLでは日本を撃破。OHマーら高さ警戒。 ◆セルビア(世界ランキング10位) 18年世界選手権で4強入り。日本は通算成績4勝8敗と大きく負け越している。 【B組】 ◆ポーランド(世界ランキング1位) 23年VNL覇者。エースのレオンを擁し攻守で抜きんでる存在。金最有力候補。 ◆イタリア(世界ランキング4位) 22年世界選手権優勝。SジャネッリやOHミキエレットら、実力者が勢ぞろい。 ◆ブラジル(世界ランキング6位) 五輪経験が豊富なOHルカレリや新進気鋭のOPダーランらタレントがそろう。 ◆エジプト(世界ランキング19位) 五輪予選では格上の日本にセットカウント0-2から3セット連取で逆転勝利。 ◆パリ五輪のバレーボール◆ 開催国のフランスを含めた男女各12チームが出場。4チームずつ3組に分かれ、1次リーグは総当たりで対戦。各組1、2位と、3位チームの中から上位2チームの合計8チームが、決勝トーナメントに進出する