米中古住宅販売成約指数、4カ月連続上昇-23年2月以来の高水準
(ブルームバーグ): 米中古住宅販売成約指数(季節調整済み)は11月に4カ月連続で上昇し、2023年2月以来の高水準となった。住宅の買い手候補が借り入れコスト低下への期待を断念し、購入に動いたことが背景にある。
先に公表された11月の米中古住宅販売件数のデータでも、高い住宅ローン金利にもかかわらず、住宅購入の動きが進んだことが示されていた。中古住宅販売成約指数は中古住宅市場の先行指標となる傾向がある。成約は通常、販売の1-2カ月前に結ばれるためだ。
統計発表元である全米不動産業者協会(NAR)のチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「消費者は住宅ローン金利に関する期待を見直し、売りに出ている物件の増加に乗じようとしているようだ」と発表文で指摘。「買い手はもはや、住宅ローン金利の大幅な低下を待ったり、期待したりしていない」と続けた。
販売成約指数は地域別では、南部で5.2%上昇と、大きく伸びた。西部と中西部でも上昇。一方、北東部では低下した。
同指数は前年同月比では季節調整前ベースで5.6%上昇した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Pending Home Sales Advance to Highest Level Since Early 2023(抜粋)
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Matthew Boesler