J1が狙う? J2で輝く若き逸材10人。恐怖と希望の移籍市場、夏の“個人昇格”は実現するか?
FW:小森飛絢(こもり・ひいろ) 所属クラブ:ジェフユナイテッド千葉 生年月日:2000年8月6日(23歳) 2024リーグ戦成績:23試合10得点2アシスト 2023シーズンに大卒ルーキーとしてジェフユナイテッド千葉に加入した小森飛絢は、プロ1年目でJ2リーグ33試合に出場して13得点を記録すると、2024シーズンはさらにペースを上げており、すでに2桁得点に到達している。 178cmの小森は、FWとして特別身長が高いわけではないが、動き出しの巧さとシュート技術の高さでゴールを量産している。第2節・藤枝MYFC戦から4試合連続得点で見事なスタートを切ると、その後もコンスタントに得点を挙げているところだ。 右足と左足で5得点ずつを決めており、どちらの足でも得点を挙げることができる。また、常に裏を狙い続けるだけでなく、パスを引き出してつなぐことも得意で、千葉の攻撃を活性化している頼れる10番だ。 第20節・徳島ヴォルティス戦で決勝点を挙げて今季の得点数を10としたあとで小森は、「個人の目標としてはまだまだ足りないので、こういう試合で複数得点を取れるように頑張りたい」とクラブ公式サイトでコメントを残していた。 J2で日本人トップタイのゴールを挙げている小森は、得点王のタイトルを目指せる状況で、クラブをJ1昇格に導く活躍に期待が集まっている。
MF:弓場将輝(ゆみば・まさき) 所属クラブ:大分トリニータ 生年月日:2002年5月13日(22歳) 2024リーグ戦成績:21試合0得点0アシスト 大分トリニータの下部組織で育った弓場将輝は、2021年にトップ昇格を果たしたものの、なかなか定位置確保には至らなかった。それでも、2022年にクラブがJ2に降格してから出場機会を増やし、2023シーズンから不動のレギュラーとして活躍している。 弓場は危険察知能力が優れたボランチで、タックル、ブロック、インターセプト、リカバリーの全ての項目でチームトップの数字を記録している。ブロックとインターセプトについてはJ2全体でも2位で、大分の中盤の守備を支える存在だ。 J2屈指のボランチである弓場だが、ここまでの出来に100%納得しているわけではないだろう。チームが下位に低迷しているのに加えて、弓場個人としても2023シーズンは4得点挙げていたものの、今季はここまで得点がない。 昨年末のクラブ公式メディアのインタビューで弓場は、2024シーズンへの課題を問われた際、2023シーズンに「ゴールとアシストで10本以上というのを目標に掲げていて達成できなかった」ことを挙げていた。攻撃面の貢献は本人の中でも向上の余地があるポイントのようだが、今季ここまで得点もアシストもないのはもどかしいところだろう。 大分は第23節終了時点で総得点数が19で、最下位・ザスパ群馬に次ぐ下から2番目の数字だ。23失点は上位に入っても不思議ではない数字なだけに、弓場は守備の貢献をそのままに、攻撃面に磨きをかけたいところかもしれない。