【台風情報】大型の台風21号 沖縄に“非常に強い勢力”で接近か さらに “異例の”本州直撃おそれ 気象庁や海外予報機関の進路予想そろい始める 11月では過去一度のみ 日米欧10日先までの進路予想比較【雨・風シミュレーション】
気象庁は資料の中で台風21号について以下のように解説しています。 ・31⽇から11⽉2⽇にかけて、前線が⽇本の南から東・⻄⽇本付近に北上する。台風第21号が本州付近に北上する可能性があり、台風周辺の暖かく湿った 空気が東・⻄⽇本付近に流れ込んで、前線活動が活発になる可能性がある。最新の台風予報等に留意。 ・台風第21号の予想については、アンサンブルメンバー間のばらつきは⽐較的⼩さい。ENSとGSM(気象庁)、ECM(ヨーロッパ)は⽐較的似た予想となっているが、NCEP(アメリカ)は台風の転向が遅く華南 に進む予想となっており、台風の進路の予想にはまだばらつきがある。 気象庁では1951年以降の台風について統計のとりまとめをしていますが、これまで日本への上陸の遅い記録をみると、11月に上陸したのは過去に一度しかありません(沖縄など島は上陸ではなく通過のため含まれず) 仮にこの時期に上陸するようなことがあれば「かなり異例」なことがわかります。 ■アメリカ海軍も沖縄のすぐ南海上で非常に強い勢力へと発達させる予想 アメリカ軍合同台風警報センター(JTWC) アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。 台風21号についての進路予想をみると、大きくは気象庁の予想と同じような傾向となっています。フィリピンの東海上で北寄りへと進路を変えてかなり発達させる予想となってきました。先島諸島の南の海上に達したときに最大風速は100ノット以上と予測されています。 ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります)