この境地は原点回帰か、それもとも極意か……

バロンドールを5回受賞しているロナウド　photo/Getty Images

この約20年間サッカー界をリードしてきたクリスティアーノ・ロナウドが、これまでとは違った新たな境地に入っているようだ。 ［動画］アル・ナスルvsアル・ラーヤン　ハイライト ロナウドと言えば、世界最高のサッカー選手と言われ続け、数々の記録を達成してきた。自身もトップであり続けることを求め、この成績が時折チームメイトから語られる彼の逸話、その凄まじい努力の賜物であることがわかっている。 昨年はサウジプロリーグで35ゴールをあげ、得点王に輝き、先日は通算900ゴールをマークした。彼のキャリアを見れば、誰も文句のつけようがなく、サッカー史上においても最も偉大な選手の一人に名前を連ねるだろう。 そんなロナウドだが、既に新境地に至っていると思われる発言が飛び出したことを『BBC』が取り上げている。 彼は、AFCチャンピオンズリーグのグループステージ、カタールのアル・ラヤン戦後のインタビューで「自分が最高かどうかはもう重要ではない。もうそんなことは気にしていない」と語ったのだ。 続けて「私は記録を破ることに慣れており、もう記録を追い求めない。今私にとって最も重要なことは、楽しむこと、そしてアル・ナスルとチームメイトの勝利に貢献すること」と、その理由を明かした。 ロナウドは8月には「近いうちに引退するかはわからないが、アル・ナスルで選手生活を終えるだろう」と引退についての自身の考えを述べ、世間を驚かせている。果たしてこの境地はプロサッカー選手としての原点回帰か、それとも誰よりサッカーと向き合ってきた彼がたどり着いた極意なのか。そして今後どんなプレイで私たちを驚かせてくれるのか、まだまだ目が離せなさそうだ。